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「ご贔屓を傘に戴く 藤娘」(歌舞伎チャンネル)を見ました [歌舞伎]

平成20年10月に歌舞伎座での公演が
超早出しで歌舞伎チャンネルに登場です。

傘寿(80歳)を迎えた成駒屋の芝翫丈。
傘寿と言う事でタイトルにも「傘」の文字が入っています。

舞踊のでは「道成寺」に次いで好きな演目である「藤娘」。
藤の精の可愛らしさは誰にでも出せるものではなく
ある程度の年輪が必要な演目だと思っています。
若くても踊れる演目ではあるのですが・・・。


暗転で幕開けすると塗り傘をかぶり、藤の枝を持った藤の精が登場です。
最初は黒地に藤の花が描かれた着物と白地に藤の花が描かれた帯。
藤の枝を片手にしばし踊ったのち、恋を知った藤の精は木の蔭へと隠れます。

次に塗り傘を手にして木の蔭から顔をのぞかせ、再び舞台へ登場。
この時、向かって左側が赤地、右側が黄緑地に藤の花が描かれた
半分づつ色の異なる着物に変わります。
帯は最初と同じ白地に藤の花が描かれたものです。
近江八景を織り込んだクドキと言われる艶っぽい踊りの場面なのですが
80とは思えない色っぽさと身のこなし・・・凄いですよねぇ。
再び藤の精は木の陰へを隠れてしまいます。

再び登場すると、上の方から下に向かって白→藤色へと
うっすらグラデーションになったような地に藤の花が描かれた着物と
黒地に藤の花が描かれた着物で登場します。
上手、下手、中央と藤の精が客席に向かって御挨拶してくれるのもココ。
これが可愛らしいんですよねぇ・・・傘寿だって事忘れちゃいそう。

藤の木にお酒を注ぐと美しい花が咲くという
言い伝えに基づいた音頭になっているとかで
藤の精が酔っぱらうんですよねぇ。
このチョットほろ酔い気分の踊りが色っぽさと可愛らしさで
やはり年齢を重ねた女形の役者さんの方が良い感じになる気がします。
もちろん芝翫丈の藤の精もほろ酔いで可愛らしいし色っぽいし
観てるこっちがドキドキしちゃいますね。

もう一度木の陰に引っ込み、再び登場すると
両肌を脱ぎ、赤地に藤の花が描かれた着物での再登場。
最後に「これでもかっ」と女性の可愛らしくも色っぽいしぐさを見せて幕となります。

実際に30分弱の演目なのですが、
木の陰に藤の精が引っ込むと衣装を変えて登場したり
ちょっとほろ酔い気分で踊ってくれたりと目で楽しめる作品だと思いますね。

私の携帯が松竹が出したフルチェンの「藤娘」。
藤色だったら良いなぁと思っていたのですが
実際に発売されたのは黄緑地に藤の花でした。
左右が異なる着物の際、向かって右側になってる色柄のアレです。
買った当初は会社の同じチームで「綺麗~~~」って凄かったんですよ。
使いなれてくると愛着ありますしね~~~。
現在は「藤娘」と「吉原つなぎ」の二種類なのですが、他も出してほしいんですけどね。

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