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『夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦)【角川文庫 も19-2】 [読書日記]

角川文庫編集長フェアで、2008年12月の編集長を務めた
森見登美彦氏の作品で、舞台化が決定しました。
舞台を観る予定はありませんが、単行本発売時から気になっていたので
戦国時代の箸休めにと読み始めました(私、複数冊の平行読み可)。

【あらすじ】
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、
下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。
けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも
「奇遇ですねぇ!」と言うばかり。
そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。

山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた
キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作。


結末にふれてますので、これから読む方は
ここから先に行かないで下さいね。

ストーカーだろ?と思う先輩の行動に、全く気づいていない彼女。
被害者に意識がなければストーカーにはならないんだろうか?

彼女の周りに現れる東堂さん、樋口さんと羽貫さん、李白さん
他にも魅力的な凄キャラが沢山登場しますが、彼女自身も凄いキャラ。
第一章では酒豪ぶりを発揮し李白さんと呑み比べ、
第二章では古本市で自分が無くした絵本に遭遇
第三章では学園祭で何故かゲリラ芝居の主役をやり
第四章では流行り風邪の中を知人達の見舞いに奔走。

かたやストーカーまがいの先輩も凄い執念。
第一章では彼女を探し先斗町を徘徊しズボンとパンツを強奪され、
最後は李白さんの電車にある池に落下。第二章では古本市で何故か火鍋を食べる羽目に陥り
第三章では学園祭で最後にゲリラ芝居の一方の主役である偏屈王に
第四章では流行り風邪にかかり不思議な夢を観るが
最後は夢が夢では無かったらしいと言うことに。

第四章の風邪は、第一章で飲み比べをした李白さんが現況で
第二章で出会った男の子に貰った空前絶後の妙薬「ジュンパイロ」で撃退。
この風邪のお陰で最後にはストーカーまがいだった先輩が
李白さんの快気祝いに彼女を誘うことに成功。
快気祝い前に喫茶店で待ち合わせた二人が、喫茶店に到着した所で話は終了。
ここからが先輩の試練かもしれないけど、彼女と上手く行くと良いね~。

森見さんの本は初でしたが、320頁を2日で読破。
本に挟まっていた栞の「読むのをやめるタイミングが難しい」って言う一行
まさにその通りで途中ではやめられませんでした。
他の森見作品にも近々チャレンジしてみたいと思います。
その前に戦国時代を片付けて、積ん読本の消化が先ですけどね~。
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らみあす

こんばんは
面白いかも少し興味がわいてきました^^
by らみあす (2009-02-09 19:44) 

瀬木あおい

>らみあすさん

niceとコメントありがとう

余り本を読まない人でも読みやすいと思いますよ。
文庫なので本屋に行ったらチェックしてみて(^^)。
by 瀬木あおい (2009-02-09 22:23) 

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