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『黎明に叛くもの』(宇月原晴明)【中公文庫 う-26-1】 その2 [読書日記]

一冊目を読むのに随分と時間がかかりました。
二冊目が終わり、読了してから感想を書くと
記事も長くなりそうだし、最初を忘れてしまいそう。
それなら4回に分けようと言うことで分割しました。



第二部(C★ノベルズ版『堕天の明星』)

一章:蝮と呼ばれた道三と織田信秀との戦をメインに
久秀の色っぽいエピソードも登場します。

二章:白銀の蓋を持つ茶釜の平蜘蛛が、光秀に不思議な夢を見せてくれます。
利政の娘が信長に嫁ぐことになり、利政が道三へ。
そして、久秀が果心を連れて山を降り甲斐に向かいます。
山を降りると聞いた時の果心が可愛いんですよね~。

三章:道三の娘である帰蝶が信長に嫁ぎ5年。
稲葉山城で信長と道三が出逢う事に。
稲葉山城に向かう信長一行を覗き見していた光秀は
馬上の信長から桃を投げられるのですが…平蜘蛛が見せた夢?

四章:久秀が南蛮車と呼ばれる馬車のような乗り物に乗ってるんです。
道三が実子義竜と衝突。
信長も久秀も援軍を申し出るも道三は拒否。
久秀は、果心に乗り道三の元へ向かったものの助けられず。
「わしも明星であった」と言う道三が妙に小さく見えました。

五章:光秀に平蜘蛛が見せたもの。
波山の法のせいなのか、短期間で長慶は嫡男て弟を全て失った場面。
そして久秀が弾正少弼に昇任し足利氏をを討ち果たす。
光秀の見ている夢がリアル過ぎます。
果心を通して見ているようにしか思えません。

六章:久秀が東大寺を焼き討ちし、伊邪那岐を発見する。
この時、果心が大活躍します。
ま、人じゃ大仏には登れないので当然ですが。

七章:信長が上洛。
お祝いの品に九十九茄子を持参します。
しかも偽物を加えて、信長の目利きを試してみたりして。

八章:朽木谷で久秀は何故か信長を助けます。
そして翌年、信長は久秀と約束した比叡山を焼き討ちを果たすのですが
これも平蜘蛛の幻でしょうか…。

平蜘蛛の蓋が回るとき、光秀は必ず極彩色の夢を見ます。
久秀が施した法と関連しているのか、平蜘蛛に秘密があるのか。
なんだか不思議な茶釜ではあります。
タグ:宇月原晴明
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