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『死神の精度』(伊坂幸太郎)【文春文庫 い-70-1】 [読書日記]

金城武さんで映画化された「Sweet Rain 死神の精度」の原作です。
購入したのは2008年の3月頃でしたから…1年ほど寝かせましたね(苦笑)。
「そろそろ読んで~」と表紙が訴えかけていたので、連休のお供になりました。


【あらすじ】
1.CDショップに入り浸り
2.苗字が町や市の名前であり
3.受け答えが微妙にずれていて
4.素手で他人に触ろうとしない
そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。
一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断を下し、
翌8日目に死は実行される。
クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う6つの人生。


伊坂幸太郎さんの作品は初なのですが、文句なしに面白かった。
千葉は調査対象者の状況に合わせて色々なキャラに変身して登場しますが
どんな状況でもカッコ良くて落ち着いた印象。
なのに凄く調子のずれた質問を投げ掛けたりして
死に行く人との短い時間の会話なのに笑えたりするんです。

死神が主人公だからって決して暗い話ではなく
千葉が対象者の死に対して調査する一週間の物語。
当然、対象者はピンピンしているし、千葉が死神だとは思っていない。
唯一、最後に登場する老女だけが見破りますが。
でも、どの対象者も微妙に死を意識はしている感じはします。
千葉が可と判断すれば調査終了の翌日に亡くなるし
見送りと判断すれば寿命まで生きられるかもしれない。
6つの物語全てが可でもないし、全員の最終日を千葉が見届けてもいません。
なんとなく想像が出来てしまうのが伊坂マジックでしょうか。

短編ですが、前の話に出てきたキャラが後ろの話に登場したりしていて
「この人、あの人を千葉が調査してたときに出てきた」
なんて楽しみもあったりしますよ。

他の伊坂作品も読んでみたいなぁと思い始め、
土曜日の観劇帰りに三冊ほど購入してみました。
また読んだら感想をアップしますね。

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