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『家守綺譚』(梨木香歩)【新潮文庫 な-37-7】 [読書日記]

寝る前と休みの日に読むので進みません。
積読本は増える一方なのに…ねぇ(-_-;)。

私が梨木さんに興味を持ったきっかけが
「yom yom」創刊号に掲載された『家守綺譚』。
最近、文庫で発売されていると知り購入したものの
そのまま寝かせること数ヶ月…ようやく読みました。

『家守綺譚』は植物のタイトルが付いた28の短編集。
中には聞いたこともないような植物も有りますが(苦笑)。
※ホトトギスなんて…鳥かと思いました。



主人公は綿貫征四郎と言う物書きで、舞台は明治時代の日本。
綿貫の親友の高堂はボート部員だった大学時代
湖でボートを漕いでいて行方不明になりました。
その高堂の父が隠居する際に依頼され、
彼の実家に家守として綿貫が住まう事に。
木造二階建てで庭には色々な植物があって、
今では余り見かけないような昔ながらの家屋です。

しかし、この家は不思議な家です。
掛け軸から死んだはずの高堂がやってきたり。
裏山から狸やキツネが人に化けてやってきたり
挙げ句の果てにはカッパに人魚までもがやってきます。
元は野良犬だったゴローがカッパと仲良くなったり
隣の奥さまが犬好きでゴローにと言いながら
おかずの差し入れをしてくれたりします。

綿貫の周りに登場する人々も少し変わっていたりします。
こうなると家が怪しいのか綿貫が怪しいのか…街全体が怪しいのか判別不能。

最後には、高堂がどうして行方不明になったのかが判明。
生死を分けたものは、一房の葡萄と本人の性格でした。
理由を知りたい方は御一読ください。
タグ:梨木香歩
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瀬木あおい

>pikatyu-さん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2009-04-19 22:10) 

瀬木あおい

>らみあすさん

niceありがとう
by 瀬木あおい (2009-04-19 22:13) 

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