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「おまけのこ」(畠中恵)【新潮文庫 は-37-4】 [読書日記]

【あらすじ】(本の裏表紙から抜粋)
一人が寂しくて泣きますか?
あの人に、あなたの素顔を見せられますか?
心優しき若だんなと妖たちが思案を巡らす、ちょっと訳ありの難事件。
「しゃばけ」シリーズ第4弾は、ますます味わい深く登場です。
鼻つまみ者の哀しみが胸に迫る「こわい」、
滑稽なまでの厚化粧をやめられない微妙な娘心を描く「畳紙」、
鳴家の冒険が愛らしい表題作など全5編。


しゃばけシリーズも4冊目。
最初の「しゃばけ」は長編でしたが、以降は短編集が続いています。
最初が一番面白かった気はしますが、今回も一太郎の周りは事件がいっぱい。
鳴家(やなり)や屏風覗(びょうぶのぞき)きなど、
普段は脇役の妖が主役の物語もあります。

若だんなが吉原初体験、だけど色恋とは全く関係が無い模様。
禿の足抜けを手助けするはずが思わぬ邪魔が…そして手代たちが馬鹿力を発揮(笑)。
一太郎のおかげで?誰も馬鹿力には気づかないし気にもしていない(苦笑)。

「ねこのばば」に登場するお雛さんの厚化粧の理由が判明し
屏風覗きが凄く良いヤツに見える話に仕上がっています。

鳴家は真珠玉を守り冒険する事になってしまいますが
最後は若だんなが鳴家を発見して無事に帰宅。
しかし、他人の家の鳴家の中に「うちの子がいる」と
鳴家の声が聞き分けられる若だんながって凄いです~。
しかし、ホントに長崎屋の鳴家か確認するために
「三春屋の栄吉さんの作る菓子の味は?」と問う仁吉も酷いけど
「不味い!」と答える鳴家も酷いですよね(笑)。
ま、区別するには手っ取り早い方法なんですが(笑)。

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