『カムイ外伝』を観てきました

本日、崔洋一監督作品である『カムイ外伝』が公開になりました。
ストーリーの記憶は薄いけど…マンガを読んだのは小学生だったかな？
(なんせ、今は４コマ位しか読まないので)

渡り衆の一人として森山開次さんが出演されています。
大きなスクリーンで踊る開次さんを観たいと思い、
公開初日に映画館へ行ってきました。
シルバーウィークで皆さん遠出しているのか、劇場ガラガラ。

開次さんは、どちらかと言うと色白なのですが、
スクリーンで踊る開次さんは真っ黒に日焼けし
顔には見慣れぬヒゲまでありました。
ご本人も「今回は黒開次を御覧ください」と言ってましたっけね(笑)。
言われていなければ気付かなかったかも？と思う位
今まで見た開次さんとは別人でした…握り飯を頬張る姿とかね。

でも、宴の席で踊る姿は本領発揮でカッコ良かったです(^^)。
当初は踊る予定はなく、崔監督が急遽決めたのだそう。
本人には２～３日前に「もしかしたら踊ってもらうかも」と要望があり
映画が持つ「生き抜け！」と言う事を表現したような踊りを考えたのだとか。
確かにスクリーンのトベラの踊りからは「生きろ！」と言う感じが伝わってきます。


ここから先はネタばれの可能性もありますので
これから映画をご覧になる方はご注意ください。

【キャスト】(敬称略)
カムイ：松山ケンイチ
カムイ(少年時代)：イ・ハソン
大頭：イーキン・チェン
ミクモ：芦名星
スガル(お鹿)：小雪
半兵衛：小林薫
サヤカ：大後寿々花
ゲンタ：荒井健太郎
ツグミ：春名風花
奇ヶ島の長老：飯島大介
吉人：金井勇太
水谷軍兵衛：佐藤浩市　
アユ：土屋アンナ
不動：伊藤英明
トベラ：森山開次

ナレーション：山崎努

ＶＦＸを使用している関係で、有り得ないような動き多数ですが
３６０度のカメラワークを余り使っていないのか
かなり無理のある忍びの動きでも目眩がする事はほとんど無かったです。
（実は、『ロード・オブ・ザ・リング』や『マトリックス』では船酔いのような状況に・・・）
当然の事ながら、やたらに血が飛び交うのは仕方ないかなぁとは思いますが
ちょっと流れすぎじゃない？と言う感じも無くはないです（崔監督だからねぇ）。
特にラストの伊藤英明さん演じる不動なんて、詰まった水道みたいだった。

土屋アンナさん演じるアユが何故かギターを弾いていたり
半兵衛とカムイがスズキを釣ってる海やサメが妙に作りものっぽかったりしますが
渡り衆の船は突然出てくるものの「カッコ良い！」と言うくらい凄い迫力でした。
乗り物好きとしては「乗ってみたい！」と思いましたね～。
ちょっとラストは「あ～～～、勿体ないっ」って感じなんですけどね。

松山ケンイチさん演じるカムイだけでなく、
各キャラが原作にかなり近い雰囲気に出来あがっていて
今回のキャスティングには凄いと言わざるを得ません。
『デス・ノート』や『デトロイト・メタル・シティ』の頃からすると
やはり役作りからか一回り大きくなったような感じではありますが
それでも鍛え上げられすぎていない所がカムイらしさなのかもしれません。
筋肉ムキムキって感じではないものの、なかなか良い体してますよ～。

小林薫さん演じる半兵衛が良い味をだしていて
最初はチョット裏があると言うか、追い忍と繋がってるかと思ったんですが
実際は、ただ家族を守りたいと言う真っ直ぐな男でしたね。
彼がキーポイントになっている事は事実です。

崔監督はプログラムの中でこう語っています。
　　時代と向き合わなければいけない世代へ
　　「逃げろ！」そのために「生きろ！」
今の時代、生きるために逃げるなんて思いませんもんね～。
でもチョットした事件に巻き込まれてしまわないために
自分が生き抜くために、逃げる・・・そして逃げ切る
それはカムイの生き方に似ているのかもしれません。

タグ：カムイ外伝 崔洋一 松山ケンイチ 森山開次

コメント 2

深いです・・・生きるために逃げる、でも今はあまりまともに目標にぶつかろうとするのではなく、「引き」必要な時代なのかもしれないですね。
森山開次さん、どんな方なのかな・・・。これから勉強します！！
by moonave (2009-09-20 22:34) 

>moonaveさん

niceとコメントありがとうございます。
金のために忍になり、忍を抜けたが故に追われる。
逃げなければ生きる道はない…深いですよね。
今の時代「闘え！」ではなく「逃げろ！」も必要なんでしょうね。


森山開次さんはNHKの子供番組「あさだ！からだ！」で内臓を踊ってます。
最近はミュージカルや映画に出演したり、能楽師と共演したりしています。

機会があったらチェックしてみて下さい。
by 瀬木あおい (2009-09-21 00:31)