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翻案劇『サロメ』を観てきました その1 [演劇]

本日は有休を使い、東京グローブ座で上演中の『サロメ』を観に行ってきました。
今井バルの楽日を観に上京していた盛岡の友人も一緒です。
「レミゼじゃなくサロメ休暇かっ」と突っ込み入れられそうですがね~(苦笑)。

開次さんも素敵でしたが、やはり篠井さんは麗しいです~。
歳を重ねる度に、可愛らしく若々しくなって行くきがします。

【キャスト】(敬称略)
姫:篠井英介
修験者:森山開次
王:上條恒彦
妃:江波杏子

【演奏】
筝・三絃・胡弓:池上眞吾
筝・三絃:利根英法
尺八:小林幹
十七絃:吉澤延隆
打楽器・鳴り物:佐藤秀嗣

2回拝見しましたので、こちらでは姫の衣装が
青い長袴であった部分について記述させて頂きます。

前回の「サド侯爵夫人」もすごくシンプルな舞台でしたが
今回は若干ではありますが装飾が施されておりました。
舞台中央に高さの2m少しはあるであろう横に渡る通路が一本。
その上にツタの絡まったような椅子が2客並べられ、
両サイドには松明となっている2本の柱、後方には小ぶりの満月。
横に渡る通路からは3方向に傾斜した通路が作られており
中央の通路には丸い口がポッカリと空いていました。
両サイドの通路は下まで右の通路には開演前から血の跡が。

客電がユックリと落ち、客席に風の音が静かに流れ始めると
舞台の奥の椅子の彼方に修験者の腕が見え隠れし始めます。
踊りが先行し、タイミングを見計らって音が踊りにそっと寄り添う。
踊りが激しくなれば音も激しく、踊りがユッタリとすれば音もゆったり
利根さんが開次さんの踊りを確認しながら楽器を奏でておられました。
しかし、いつ見ても開次さんの踊りは人間離れと言うか・・・すごく不思議。
内臓や骨は体内でどうなっているのだろう?と思ってしまいます。
そして修験者が井戸の中へと消えさると、王と妃が登場します。

姫の姿を探し求める王、「あの娘を見ないで」と諭す妃。
鳥の羽ばたきが聞こえると騒ぐ王、「なんにも聞こえないわ」と言う妃。
修験者がを信じる王、「神も修験者も信じません」と言い切る妃。
右側の通路に開演前から流れていた血を王が踏んだ後、舞台から消えると
姫が青い長袴姿で舞台上へと登場します。

ちょっと背が高い気はしますが、女性のように見えてしまうから不思議です。
修験者の声を聞き、井戸から引き出せと言い張る姫。
引き出されてきた修験者を一目見て恋に落ちてしまう姿が可愛らしかったりします。
開次さんの白い肌は陶器のようだし、唇はザクロのよう。
低めの響く声で姫に「近寄るな!」と言い切る開次さんの声に
姫だけでなく、観ているコチラも酔いしれてしまいました。
「もう一度言って!」って感じのお客様も多かったのでは?

この段階でも一緒に踊るシーンが少しだけあるのですが
どちらも和テイストで振りが付けられているせいか
コンテンポラリーの開次さんと日舞の英介さんなのですが違和感なしでした。
修験者が再び井戸に隠れてしまうと、王と妃が再び登場します。

姫に踊りを所望する王、「踊ってはならぬ」と言う妃。
なんでも欲しいものを与えようと誓ってしまう王に対し
「王の為に踊りましょう」と答える姫は準備のために下がっていきます。

今回はワイルドの戯曲を全く読まずに観劇しましたので
実際の本と舞台がどれだけ同じなのかは私にはわかりません。
スズカツさんは、ワイルドの戯曲はあくまでも素材であって
まったく同じに作った訳ではないといいますが
原作を読んでいる友人は「ワイルドの作品のままだった」と言います。
最近、ちょっと本から遠ざかっているのですが
読書の秋ですし、近く原作を読んでみようかなぁとは思っています。


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