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サントリー美術館『清方ノスタルジア 名品でたどる 鏑木清方の美の世界』 [展覧会]

091128_サントリー美術館.JPG『清方ノスタルジア』を見に
サントリー美術館へ行ってきました。
前から気になっていた美術館ですが、
今回が初めての訪問になります。

美術館は東京ミッドタウンガレリアの3階。
入口を入ると返金式のロッカーがあって
ちょっとした荷物を預けることが可能。
今日は行く前に買い物をしたこともあり
ロッカーに荷物を預けてからチケット売り場へ。

冷泉家に続き、チケット売り場がガラガラ(苦笑)。
こちらも期間中に作品の入替えを行なうそうです。


展示会場は4階からスタートすることもあり
チケットチェックを終えるとエレベータで4階へ。
展示会場を入るとさっそく美人が御出迎えです。
ポスターにもなっている「春雪」はサントリー美術館の所蔵。
しかし、いつみても清方の美人画は綺麗です。

ちらしによれば
近代日本画に大いなる足跡を残した巨匠、鏑木清方(1878~1972)。
彼の目は、明治から昭和という激動の時代にあって、なお人々の暮らしに残る、
あるいは消えつつあるものを捉え、特に人物画において独自の画境を開いてき
ました。また、清方は伝統的な日本美術から多くのことを学んでおり、自身の画
風にも色濃く反映されています。
本展は、近代に残る江戸情緒、そして自身が学んだ古きよき日本美術という、
清方にとっての2つのノスタルジアに焦点をあて、清方芸術の魅力を探ろうと
するものです。清方の代表的な名作はもちろん、初公開となる清方作品、清方
旧蔵の肉筆浮世絵など、これまでの清方展では紹介されることのなかった作品
も出品されます。本展を通じて、近代の日本画家という枠組みを越え、近世以
前からの連続的な歴史の中で浮かび上がる、鏑木清方の美の世界をお楽しみください。

第一章:近代日本画家としての足跡
第二章:近世から近代へ~人物画の継承者としての清方
第三章:「市民の風壊に遊ぶ」~清方が生み出す懐古的風俗画
第四章:清方が親しんだ日本美術
第五章:清方の仕事~スケッチ、デザイン

決して広い会場ではありませんが、3階と4階をうまく利用して
五章に分かれたテーマで展示を行っていました。

物議をかもしたという「妖魚」は、緑色の岩の上で
小魚を手にこちらを見つめる人魚が描かれています。
この絵が・・・目があってしまうと外せないんですよ。
いまでこそ特に何も言われないのでしょうが、
当時は物議をかもすのも納得の妖艶さです。

歌舞伎でも上演されることの多い「道成寺」や「冥途の飛脚」「桜姫」
などを題材とした作品も多く、そのどれもが舞台を思い出させるような
実にリアルな作品になっていました。
なかには鏡花の作品を題材にしたものもありましたし
どうやら清方と私の好みは似ているのかもしれませんね(笑)。

かと思えば新聞や雑誌の挿絵、団扇や風呂敷の図案など
清方のイメージと少し違った仕事もしていたようです。
当時の新聞がパネルになって飾られていましたが
清方の絵よりも広告が面白くて仕方なかったですねぇ。
風呂敷は、昔はどこの家にも一枚はあったような柄も多かったけど
実際にそれが清方のデザインなのかは不明ではあります。

昨年、大丸ミュージアムで水野美術館のコレクションを見たときに
展示されていた絵に再び巡り合うことが出来ました。
久々に鎌倉の鏑木清方美術館へも足を運んでみようかなぁと思案中です。

帰りにミュージアムショップで「春雪」の絵ハガキを購入しました。
他にも気に入った作品は何点かありますが、ハガキになっておらず
ちょっとだけ残念ではありました。
展示替えのころ、再びサントリー美術館へ足を運ぶかもしれません。


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瀬木あおい

>まるこさん

niceありがとう
by 瀬木あおい (2009-11-29 12:29) 

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