新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』を観てきました：あおいの感激日記：SSブログ

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新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』を観てきました　[バレエ＆ダンス] [編集]

職場は今週、恐怖の6勤なんですが、久々に有休を貰い
新国立劇場へ『くるみ割り人形』を観に行って参りました。

今回は牧阿佐美先生による新演出との事で
敢えて後ろからオペラグラスなしの全体鑑賞にしました。
知っている演出ならココを観たいとか出来ますが
新演出では端で何があるかわかりませんしね～。

【キャスト】（敬称略）
クララ：井倉真未
金平糖の精：川村真樹
王子：芳賀望
雪の女王：厚木三杏
ドロッセルマイヤー：冨川祐樹
シュタルバウム：逸見智彦
シュタルバウム夫人：楠元郁子
フリッツ：高橋一輝
ハレーキン：グリゴリー・バリノフ
コロンビーヌ：高橋有里
トロル：八幡顕光
ねずみの王様：小笠原一真
くるみ割り人形：八幡顕光
スペイン：湯川麻美子／高木裕次
アラビア：厚木三杏／輪島拓也
中国：長田佳世／吉本泰久
トレパック：グリゴリー・バリノフ／八幡顕光／福田圭吾
葦の精：さいとう美帆／小野絢子／大和雅美
花のワルツ：遠藤睦子／丸尾孝子／堀口純／寺島まゆみ
陳秀介／福岡雄大／マイレン・トレウバエフ／江本拓
その他：新国立劇場バレエ団所属アーティスト

指揮：大井剛史
演奏：東京フィルハーモニー交響楽団
合唱：東京少年少女合唱隊

オープニングが現代の新宿の高層ビル群でした。
高島屋の紙袋を持った人が歩いていたり
路上でラジカセを置いて踊る青年がいたり
ツリーが今風に白と青のライトになっていたり
なんだか古典作品にしては凄く斬新な演出でした。
ベースは新国立劇場バレエ団がレパートリーとして持つ
ワイノーネン版に阿佐美先生の味付けがされていると思います。

クララがオモチャのネズミと共に家を出ると
そこにはドロッセルマイヤーがいて、
現代の新宿からくるみ割り人形の時代へと導きます。
ドロッセルマイヤーのお付き２人ににリフトされて
街の中を抜けていくのですが、周りの誰も彼らには気づいていない。
まるでタイムスリップしているような感じでした。

お客様がクララの家に向かうシーンが無いので
大広間のシーンになると既にお客様が揃っている状況。
ちょっとスピードがありすぎな気はしましたけどねぇ。

ピエロがハレーキン、ムーア人がトロルに変わっていました。
しかし、トロル左右が茶と緑で・・・すごく面白いキャラになってました。
でも、ムーア人よりもトロルの方が可愛いかもしれません（笑）。

女の子達が貰った人形を小さな乳母車に乗せていたりする
カワイイ演出も含まれていました。

雪の国は女性だけで構成された珍しい演出。
意外に良いかもしれないなぁとは思いました。
雪の女王と踊った王子様がクララに投げキッスをし
袖に消えて行ったたのには目がテンでしたね。
芳賀さん…王子様役が似合うなぁ（笑）。

2幕はお菓子の国ではなく、おとぎの国なんです。
花のワルツと中国はワイノーネン版と大差ないと思います。
スペインは男女二人、アラビアは４人の女性を従えた男女。
でも…背景がスフィンクス。
エジプトもアラブだけど、凄く地域限定な気がしますね～（笑）。
ロシアは男性３名、葦の精は女性３名でした。
葦の精はスカートが長いし女性のみなので、イメージが違いました。

今回はクララ、雪の女王、金平糖の精を違うダンサーが踊っています。
いろいろなダンサーを見てほしいと言う阿佐美先生の願いなのですが
新国立劇場バレエ団の層の厚さを感じましたね。

最後は再びドロッセルマイヤーに導かれ新宿の街へとクララが帰ってきます。
夢かと思っているクララの前を、サンタの格好のドロッセルマイヤーが
ソリに乗り飛び去っていきました。
あのソリは…雪の国からクララが乗ったソリですよね？
「夢じゃなかったのかも」と思わせる、凄く可愛らしいラストでした(^^)。

有休を取って観に行って良かったです～。