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【録画】劇団四季『思い出を売る男』 [演劇]

先日、NHK教育の『芸術劇劇場』で「ひかりごけ」と一緒に放送されたものです。
こちらもストレートプレイ作品。
でもサキソフォンの音色や歌などか良いアクセントでしたね。

舞台は終戦間もない東京の裏町。

田邊さん、声の感じや涼しげな目元が思い出を売る男にピッタリでした。
サキソフォンを奏で歌を唄い…色々な田邊さんに出会えます。
田邊さん、ハムレットから急成長中ですね。
生で観たかったなぁ。


~ネタバレします~
最初は売れなかった思い出も少しずつ売れ始めます。
彼の店には街の女、GIの青年、乞食など色々な客がやってくる。
思い出は買ってくれなかったけれど、ボスに商売を始める事を
伝える約束をしてくれた広告屋もいましたしね。

最後には縄張りのボスである黒マスクのジョオが
警察に追われて店にやってきます。
思い出を売る男のコートと帽子で身を隠し
そしてサキソフォンを演奏し始めます。
演奏し始めた曲は…街の女が歌った曲でした。
ジョオには戦争前の記憶が全く無く、花売りの子は両親の記憶が全く無い。

街の女が探していた娘は、花売りの子で
旦那様は黒マスクのジョオだったのでしょう。

ラストは少し淋しいものでしたが、私も思い出を買ってみたい
そう思える作品ではありました。
さすがは「なよたけ」の加藤道夫氏の作品です。



【ストーリー】
終戦間もない東京の薄暗い裏街。
一人の男が古ぼけたサクソフォンを吹きながら思い出を売っている。
彼の奏でる音楽に誘われて様々な人がやってくる。
まだ思い出を持ったことのない無邪気で幼い花売娘、
したたかな広告屋、そして重く暗い影を引きずる街の女。
女は男の吹くメロディーに恋人との幸福な思い出を蘇らせる。
故郷に愛しい少女を残してきたG.I.の青年は、
「金髪のジェニー」のメロディーに恋人の面影を追う。
陽気な乞食は明るく希望に満ちた音楽をリクエストし、
男は「自由を我等に」を奏でる。
乞食は男に、自分ほど幸福な人間はいないと言う。
突然、街がざわめきだす。
この界隈の親分、黒マスクのジョオが人を殺し、逃走しているというのだ。
皆が巻き添えを恐れて逃げる中、男はサクソフォンを吹きつづける。
そこに一人の男が現われて…

【キャスト】(敬称略)
思い出を売る男:田邊真也
広告屋:味方隆司
GIの青年:金田俊秀
乞食:日下武史
黒マスクのジョオ:芝清道
花売娘:関根麻帆
街の女:野村玲子
恋人ジェニイ:西珠美

演出:浅利慶太
作:加藤道夫

2008年7月、自由劇場にて収録。


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瀬木あおい

>外食さん

Niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2010-01-24 14:22) 

瀬木あおい

>まるこさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2010-01-29 22:57) 

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