『二月大歌舞伎』に行ってきました [歌舞伎]
今月は十七代目中村勘三郎二十三回忌追善興行です。
芸達者だった十七代目に縁の演目が並びました。
勘三郎丈だとチケットが取りにくい事もありますし
前から寄りたい店が平日のみの営業と言うことも加わり
今回は思い切って有休を使ってしまいました。
今月も名残を惜しみ二月の歌舞伎座を記念撮影してきました。
前回は観劇後に撮影したので、今回は開場前の風景にしました。
道路の反対側から撮るので、車が邪魔しちゃうんですけどねぇ。
こちらも記念撮影してきました。
前回は3桁あったんですが・・・とうとう85日になっちゃいましたね。
ほんと御名残惜しいです。
一、爪王
狐:勘太郎
鷹:七之助
庄屋:錦之助
鷹匠:彌十郎
私は初めて観る演目だったのですが、場面は雪山と鷹匠の家だけと言う
ほとんど台詞もないシンプルな舞踊作品でした。
兄弟で踊る鷹と狐ではありますが、鷹も狐もホントに動物のよう。
特に七之助丈の鷹はメスなのですが美しかったですね~。
二、平家女護ヶ島 俊寛
俊寛僧都:勘三郎
丹波少将成経:勘太郎
千鳥:七之助
平判官康頼:扇雀
瀬尾兼康:左團次
丹左衛門:梅玉
色々な方の俊寛僧都で拝見している作品です。
当代の勘三郎丈の俊寛僧都は初ですが、少し若く見えましたねぇ。
瀬尾は左團次丈の事が多く、丹左衛門も何度目かの梅玉丈です。
個人的に瀬尾と俊寛が争ってるときに「なんで助けないんだ」みたいなことを
瀬尾が丹左衛門に言うシーンがあるのですが
「御赦免を伝えに来ただけだから、ココで眺めている」的な事を
さらっと言う丹左衛門が毎回笑えてしまうんですよねぇ。
これが左團次丈と梅玉丈だと・・・更に笑えてしまうんですよね(笑)。
三、十七代目中村勘三郎二十三回忌追善 口上
勘三郎、勘太郎、七之助、橋之助、福助
仁左衛門、玉三郎、三津五郎、左團次、梅玉、玉太郎、秀太郎、錦之助
芝翫丈が病気療養中と言うことで、この席におられないのが残念でした。
みなさん、色々と教えていただいた話が多いのですが
中にはココはこうするんだよ~と御稽古の時に教えていただいて
実際の舞台では小声で「ココですよ」と教えていただいたとか
「台詞を呟いて頂いた」とか「同じことをしてくださった」とか
役者としては有難いだろうど笑えてしまうエピソードも多かったです。
命日は4月16日、桜の季節になると先代勘三郎を思い出すと言われた方も。
勘三郎丈は「さよなら公演で閉鎖になる歌舞伎座で、それも残り2カ月と言う
この時期に23回忌の追善を賑々しく出来た喜びと同時に
「どうだ、おれは間の良い役者だろ?」と先代が言っているような気がすると
話をされておりました。
四、ぢいさんばあさん
美濃部伊織:仁左衛門
るん:玉三郎
下嶋甚右衛門:勘三郎
おしどり夫婦が事件をきっかけに37年離れて暮らすことになり
37年ぶりに再会すると言う物語です。
この物語の凄いのは、離れる前日と再会の日の間が無い事。
仁左衛門丈と玉三郎丈の変貌ぶりもすごいんですが
わかるなぁと思いながら、笑わせられたり泣かされたりと大変です。
しかし、仁左衛門丈と玉三郎丈はジジババになっても絵になりますね。
今回は、すご~~~く楽しめる一日でした(^^)。
観劇、お疲れ様でした!
写真の風景、いいねー^^
歌舞伎って感じです。
大阪の新歌舞伎座もなくなったので、寂しいです。
実際、なかなか舞台を観に入らなくても、
劇場を目にするだけでも、落ち着いた気持ちになれたのにな。。。
by まるこ (2010-02-06 23:00)
>まるこさん
niceとコメントありがとう
歌舞伎座の建物は、わずか50年ほどだけど
タイムスリップした感じがあるんですよね~。
観てるだけで何故か落ち着くよね~。
by 瀬木あおい (2010-02-07 11:13)