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コクーン歌舞伎『佐倉義民傳』 [歌舞伎]

本日の目的は、シアターコクーンで上演中の『佐倉義民傳』。
中村勘三郎丈を座長に、串田和美さん演出で
毎年上演されてきたコクーン歌舞伎も11回目。
いっつも悩んでてチケットを取り損ねてしまうので
第1回目以来のコクーン歌舞伎です。

【キャスト】(敬称略)
木内宗吾:中村勘三郎
駿河弥五衛門:中村橋之助
甚兵衛の姪 おぶん/徳川家綱:中村七之助
渡し守 甚兵衛/座長:笹野高史
幻の長吉:片岡亀蔵
家老 池浦主計:坂東彌十郎
堀田上野介正信/宗吾女房 おさん:中村扇雀
上野介正室 毬井/夜鷹・百姓(女):中村歌女之丞
後家 お半:中村京蔵
名主 重左衛門:中村小三郎
百姓(女):澤村國久
役人 和田平太夫:中村山左衛門
名主 三郎兵衛/家綱の側近:中村勘之丞
名主 忠蔵/警官:井之上隆志




劇場に入ったら、1階の前半分に椅子がなく
見事に座布団シートになっていてビックリ!
更に何時もは隠れている鳴り物が舞台下の一角に。
笛や太鼓が直に見えるって言うのは貴重です。

串田版『佐倉義民傳』はラップのリズムと
歌舞伎の下座音楽が見事に融合していました。
ラップの作詞は、いとうせいこう氏だそうです。
まさか…歌舞伎にラップは予想しなかったですね。
でも、走ってる感じや農民の大変さが伝わってくる。
特に2幕ではウルウル来ちゃいましたね~。
ラップは歌舞伎役者ではなく、普通の役者さんメイン。
エンディングでは歌舞伎役者もラップに挑戦してました。
何人かは後ろでトランペットやトロンボーン
サックスなどに挑戦していたりも。

家の出入口に扉が有る事は珍しくはありませんが
今回は開閉音はあるけど扉が無いと言う不思議な状況。
コクーン歌舞伎ならではかもしれませんね~。

客席すら舞台にしてしまうのは中村座と同じ。
(と言うか…ロビーも舞台裏に使ってますよね(笑))
追っ手から逃げる場面では、1階を駆け抜け
息を切らせながら2階にまで駆け上がってきて
更に舞台へと戻る勘三郎丈のサービス精神に脱帽。
他にも客席を通過していった役者さん多数。

実は田舎芝居で上演されていた『佐倉義民傳』で
小屋に警官が乗り込んできて座長が連行されるオチ。
NYの中村座でNY市警が乗り込んできたのと同じ状況。
しかし、観客も芝居小屋に来ていた農民扱いでした(笑)。

カーテンコールでは、淡路屋さんこと笹野高史丈が
客席に投げキッスをして笑顔でスキップして退場。
2階右袖席から舞台に手を振っていたら、
農民の方が数人気がついてくて、振り返してくれましたよ(^^)。

テーマは重いけど、楽しませてもらいました。
休んで行って良かったです(^_^)
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コメント 6

瀬木あおい

>xml_xslさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2010-06-21 21:47) 

瀬木あおい

>りぼん様

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2010-06-21 21:48) 

瀬木あおい

>今造ROWINGTEAMさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2010-06-24 08:22) 

瀬木あおい

>まるこさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2010-06-24 08:22) 

沙羅朋

わぁ~~それは楽しそうで素敵な試みです^^
勘三郎さん 本当に上手で~面白い舞台ですね
笹野さんも好きなんですよ~♪
by 沙羅朋 (2010-06-24 16:35) 

瀬木あおい

>沙羅朋さん

niceとコメントありがとうございます

笹野さん、いまや中村座やコクーン歌舞伎には
欠かせない役者さんになっちゃいましたね~。
今回も、シリアスな船頭とコミカルな座長を
見事に演じ分けていましたよ。

勘三郎丈は、中村座やコクーン歌舞伎では
普段の歌舞伎公演以上にサービス精神があります。
お客さんもセットの一部みたいな感じも
チョット嬉しかったりしますね(^^)
by 瀬木あおい (2010-06-25 08:15) 

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