SSブログ

「芝櫻(上)」(有吉佐和子)【新潮社】 [読書日記]

花組芝居「花たち女たち」の原作の中の1冊。
これは、舞台の前半の部分の半分位にあたる「芝櫻」の上巻。
主人公の正子が15歳から23歳位までの物語。
雛妓(おしゃく)として御座敷に出始めた頃から
芸者を辞めると決意する所までが描かれています。


元々は雛妓の頃から御神酒徳利と言われるくらい
対のようにして育った二人は性格が全く違います。
正子は真面目、蔦代はいい加減に見えます。
正子は江藤と言う旦那が付、役者の仙七に思いを寄せ
それが本の最初から最後まで二人としか関係が無い。
正子は売れっ子芸者ですから、周りは隙あらばと狙ってるのに
義理がたいのか真面目なのかは分かりませんけど
他の方々とは御座敷だけの関係だったようです。

蔦代は、勝手に客を取り阿や八の逆鱗に触れたり
何人も旦那を換えたけど、芸者を辞め再び復帰…
たまにこういう女性っていますよね~。

三延が熱をあげている芸者が蔦代だと発覚し
その時の仙七の態度から熱が覚めてしまった正子。
当初は仙七と結婚して芸者を辞めるはずが
熱が覚めて芸者を辞める決意になってしまいます。
結果的には芸者を辞める事に変わりは無いのですが
なんだか仙七の性格が垣間見えた感じもありました。

舞台ではスッキリ出来なかった部分が、本を読んで解決しました。
この先は原作はどういう風に描いているのか楽しみです。

nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 3

コメント 2

瀬木あおい

>Goshuさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2010-12-31 13:53) 

瀬木あおい

>xml_xslさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2010-12-31 13:53) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。