「きことわ」(朝吹真理子) [読書日記]
病院の待合室で、文藝春秋に全文掲載されたものを読みました。
「微熱があっても本読むのか?」って言われそうですが(苦笑)。
貴子(きこ)と永遠子(とわこ)、7歳違いの二人の女性が主人公。
舞台は葉山にある貴子の母方の祖母が買った別荘。
物語は、永遠子が25年前に貴子と最後に会った頃の回想から始まる。
25年の時を経て、40を過ぎた永遠子と30を過ぎた貴子は
解体が決まった別荘の片付けのために再会し
片付けが終わるまでの数日間の話の間に二人の回想が挟まっている。
ラストは、続きがあるような終わり方ではありました。
堅苦しすぎず、軽すぎず、ミステリアスな感じもある作品でしたね。
夢と現実、過去と現在が微妙に行き来しているんですが
チョット間違えたらゴチャゴチャになりそうですが
行ったり来たりに違和感が無いのが見事です。
選考委員の島田雅彦さんが「時間処理において
卓越した技術がある。プルースト的」と評価したそうです。
個人的には嫌いでは無い作品で、今までに無い感覚が面白いと思いましたね~。
作者の朝吹真理子さんは、お父様が詩人でフランス文学者の朝吹亮二さん、
お祖父様が翻訳家の朝吹三吉さん、大叔母はサガンの『悲しみよこんにちは』の
訳者であった朝吹登水子さんと言う、フランス文学者一家の生まれ。
しかし、ご本人は決して文学少女ではなかったと言います。
小説を書くキッカケが面白く、慶應大学大学院在学中だった2009年に
詩人・吉増剛造さんを囲む会での朝吹さんのスピーチを聞いた編集者が
小説を依頼し、書いた「流跡」がデビュー作に。
これがBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。
デビューから1年4ヵ月、3作目にして芥川賞を受賞。
これからが楽しみな作家さんかもしれませんね(^^)。
「微熱があっても本読むのか?」って言われそうですが(苦笑)。
貴子(きこ)と永遠子(とわこ)、7歳違いの二人の女性が主人公。
舞台は葉山にある貴子の母方の祖母が買った別荘。
物語は、永遠子が25年前に貴子と最後に会った頃の回想から始まる。
25年の時を経て、40を過ぎた永遠子と30を過ぎた貴子は
解体が決まった別荘の片付けのために再会し
片付けが終わるまでの数日間の話の間に二人の回想が挟まっている。
ラストは、続きがあるような終わり方ではありました。
堅苦しすぎず、軽すぎず、ミステリアスな感じもある作品でしたね。
夢と現実、過去と現在が微妙に行き来しているんですが
チョット間違えたらゴチャゴチャになりそうですが
行ったり来たりに違和感が無いのが見事です。
選考委員の島田雅彦さんが「時間処理において
卓越した技術がある。プルースト的」と評価したそうです。
個人的には嫌いでは無い作品で、今までに無い感覚が面白いと思いましたね~。
作者の朝吹真理子さんは、お父様が詩人でフランス文学者の朝吹亮二さん、
お祖父様が翻訳家の朝吹三吉さん、大叔母はサガンの『悲しみよこんにちは』の
訳者であった朝吹登水子さんと言う、フランス文学者一家の生まれ。
しかし、ご本人は決して文学少女ではなかったと言います。
小説を書くキッカケが面白く、慶應大学大学院在学中だった2009年に
詩人・吉増剛造さんを囲む会での朝吹さんのスピーチを聞いた編集者が
小説を依頼し、書いた「流跡」がデビュー作に。
これがBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。
デビューから1年4ヵ月、3作目にして芥川賞を受賞。
これからが楽しみな作家さんかもしれませんね(^^)。
>yanさん
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-02-17 10:29)
>xml_xslさん
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-02-17 10:30)
>まるこさん
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-02-17 10:31)
>沙羅朋さん
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-02-17 10:31)
>Goshuさん
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-02-17 10:32)
>じゅん様
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-02-17 10:32)