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「のぼうの城(下)」(和田竜)【小学館文庫】 [読書日記]

下巻も一気読みしてしまいました。


【あらすじ】(裏表紙より転載)

「戦いまする」
三成軍使者・長束正家の度重なる愚弄に対し、
予定していた和睦の姿勢を翻した「のぼう様」こと成田長親は、
正木丹波、柴崎和泉、酒巻 負ら癖のある家臣らの強い支持を得て、
忍城軍総大将としてついに立ちあがる。
「これよ、これ。儂が求めていたものは」
一方、秀吉に全権を託された忍城攻城軍総大将・石田三成の表情は明るかった。
我が意を得たり、とばかりに忍城各門に向け、数の上で圧倒的に有利な兵を配備した。
後に「三成の忍城水攻め」として戦国史に記される壮絶な戦いが、ついに幕を開ける。

いよいよ三成軍と戦い始めた忍城の留守番隊+農民兵。
三成軍と対戦したのは、靭負(ゆきえ)率いるジジイ軍団。
しかし、戦の経験の無い彼には、ベテランが凄く役立っていて
これがまた「ほんとに農民か?」と三成に言わせてしまったくらい。

丹波は騎馬隊に加え、皆がいらないと言った鉄砲隊を連れ
漆黒の甲冑を身にまとい朱槍を構える姿を、
”血塗られた槍を携えた漆黒の魔人”と表現されたほど。
めちゃめちゃカッコいいですよ。
※和泉や靭負もカッコいいんだけど、丹波のカッコよさは半端じゃないです。

城の立地も落ちにくかった理由だとは思うのですが、
戦の能力は無いけど人を惹きつけてしまう魅力が長親にはあって
「のぼう様がやるなら、助けてやらなきゃ」と思ったのは
丹波や和泉ら城の人間たちに加え、農民もだったんです。
そのおかげで最後まで持ちこたえてしまったし
最後の三成に「会ってみたい」と思わせてしまった。
戦の能力なんてゼロなのに、敵も味方も惹きつけてしまう魅力。
リーダーシップって色々あるんだなぁって思わせて貰いました。

私も長親が「戦う」と言ったら、仕方ないなぁと手を貸しちゃう気がします。
のぼう様は木偶の坊でも、それだけ魅力的な人物だと言うことです。


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コメント 6

ろーるけーき

あおいさんは読書好きなんですね
自分は苦手です^^
by ろーるけーき (2011-05-06 17:24) 

みゆみゆ

私も読みましたが、面白かったですよね。
映画は来年に延期ということですが、どうしてものぼう様が萬斎というのはイメージが違いますが、舟の上で・・・というシーンはぴったりだと思いますし、来年までの楽しみにとっておきます。
by みゆみゆ (2011-05-06 22:09) 

瀬木あおい

>xml_xslさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-05-06 23:05) 

瀬木あおい

>ろーるけーき様

niceとコメントありがとうございます

量は読みませんが、本はオリジナルキャストに出来るので
映画やドラマを見るよりは本を読む方が好きです。
海外の作品なのに日本人キャストだったり
有り得ない共演が出来ちゃったり・・・。
妄想の世界も面白いですよ~。

たまには妄想仲間に入りませんか?
by 瀬木あおい (2011-05-06 23:14) 

瀬木あおい

>yanさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-05-06 23:16) 

瀬木あおい

>みゆみゆさん

コメントありがとうございます。

スピード感があって読みやすく、歴史小説にしては面白かったです。

私も萬斎=のぼう様は・・・有り得ないと思いました。
ぼ~~っと具合は演技力でなんとかなりそうですが
頭一つ出るんじゃなくて、引っ込んじゃうだろ?って(苦笑)

公開されたら観てみようかなぁとは思ってますので
それまでのお楽しみですね~。
by 瀬木あおい (2011-05-06 23:23) 

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