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花組ヌーベル『番町皿屋敷』@座・高円寺 [花組芝居]

110610_座・高円寺.jpg昨年は都合が合わず断念しましたので、
約2年ぶりの花組ヌーベルです。

高円寺にある「座・高円寺」へ
『番町皿屋敷』を観に行ってきました。
二つのホールとカフェを併設した区民会館。
まだまだ新しい劇場のうちに入りますから綺麗。
思ってたより劇場もロビーも広いです(^^)。
区民会館とは思えない外観がオシャレです。


【キャスト】(敬称略)
青山播磨:小林大介
用人柴田十太夫/谷山知宏
渋川の後室真弓/谷山知宏
奴 権次/美斉津恵友
奴 権六/丸川敬之
青山の腰元お菊/加納幸和
青山の腰元お仙/堀越涼
放駒四郎兵衛/北沢洋
並木の長吉/松原綾央
橋場の仁助/磯村智彦
茶屋の娘/二瓶拓也

花組ヌーベルは人数が少ないだけでなく、
全員が浴衣姿とか喪服とか、普段の花組とは異なる衣装が多かったけど
今回はセットはシンプルながらも、道成寺のように桜が吊り下げられ、
ちょっと能舞台風の作りになっていて、下座や衣装も花組らしい歌舞伎風。
それでも花組だけに素直なはずもなく、随所に小ネタが隠れていました。
役者陣が歌いだす歌の選曲が妙にレトロなのが笑っちゃいましたけどね。
松山千春とかオフコースとか・・・(笑)。

今回は1時間半ノンストップの作品です。
前半は、茶店が舞台。
茶屋の娘があらすじを語りだした瞬間からして爆笑と言うか・・・
「これって番町皿屋敷だよね?」な状況でしたが
実際には全くあらすじには関係ない、茶屋娘の暴走でした(笑)。

それ以降も出て来るなり大爆笑させてくれるキャラが続出。
たとえば、背中に刺した棒の先には風船、しかも巨大な綿菓子を持ち登場した
渋川の後室真弓は・・・相手を脅すのに風船割りです。
背中の風船を割ったら、今度は何処からともな風船だけが出て来て
気づいたら膨らましてるし・・・本人いわく「わたしは耳栓してますっ」。

放駒四郎兵衛は、助六風のスタイルで登場しましたが
しっかり頬にキスマークが書いてある(反対側の文字は読めず)。
権六は権次にノセられるまま歌いだし・・・でも言いたいことが不明(^^;)。
これは権次も「言いたいことが全くわかりません」と舞台で言ってましたけどね。
※初舞台から権六の鳴流屋さんは歌ってた気がします(笑)。

しかし、坊屋さんは未来の潤さんのようになってきたし
射留屋さんも鳴流屋さんも少しづつ色モノ化してきたし・・・
と言うか、ココはどんなに二枚目でも色モノの気が無いと無理ですけどね。

後半は青山の邸が舞台。
ボチボチ笑いを取ってくれてはいましたが、徐々に話は深刻に。
お菊の気持ちも、播磨の気持ちも理解は出来るんですが・・・愛って時に残酷です。
しかし座長の女形は綺麗な所と可愛い所の間に出る男らしさがメリハリですか?(爆)。
男だって事を忘れちゃう瞬間がありますもんね~(負けてるって舞台を観るたび思います)。
しかし、座長相手のお仙ちゃんのツッコミ凄かった(かなり気を使ってんだろうなぁ)。
途中でセリフが飛んで誤魔化したのは・・・事実か演出か謎でしたけど。

カーテンコールでは、座長が「岡本綺堂の原作ですが・・・こんなにしちゃいましたぁ」って。
普通に歌舞伎でやっても1時間10分ほど、花組なら1時間以内で出来る作品なのに
なんと1時間半の拡大版で「それだけ間に無駄なことしてるんですよぉ」と。
確かに岡本綺堂さんが観たら、ぶっ倒れそうなシーンがチラホラありましたっけ(笑)。

今回は劇場へ着いたのが1時半を過ぎた頃。
座員の中には被災地に実家のある方もいらっしいますが
「番町皿屋敷」では座長デザインによる義援金付団扇
(販売価格の半分が義援金として寄付)が販売されました。
よ~~く見たら・・・売子が今回は出演していない御老屋さんじゃないですか。
売子だけに来たわけではなく、本日のマチネを一緒に観劇されてました。
(日替わりで出演されていない座員の方が売子で登場しているようです)

この団扇、日替わり役者サイン会の特典が付いていて、今日は海千屋さんの日。
そりゃシッカリ終演後にサインを頂いてきたのですが
「楽日に来ると、小林大介ってのが・・・サイン会にね」と他人を宣伝する海千屋さん(笑)。
「北沢さんで十分なんですよ」って伝えたら「そぉーでぇーすかぁー(^^)」と何時もの口調。
「握手して頂けますか?」って手を出したら、
「洗ってきたんですが・・・白くなりますよ」って、まだ白さが残る手を差し出してくださいました。
実際には白くはなりませんでしたが、そのドキドキも良い記念です。

かつて私が花組を見始めた十○年前、平日のソワレの後には
役者陣がロビーでお客様をお見送りするサービスをしていた記憶があります。
私は、休日マチネが多いので、話に聞いただけでお見送りに遭遇したことはありません。
今回の舞台は、ロビーが広いからなのか出演者によるお見送りがありました。

サイン会をしている海千屋さんからも
「写真は好き勝手撮ってくれていいですよぉ~」って言って頂きましたが
サイン中の姿は撮影が難しくて断念しました。
でも。、お見送りの役者さんとは時間が許す限りコミュニケーションが取れます。
座長の周りには常に誰かがいらしたのもありますが、
オーラが凄くて近づきにくかったこともあって
結局、話しかけることも撮影も出来ませんでした(残念)。

しかし、可愛らしい坊屋さんと男らしい鳴流屋には
デジカメを向けたら見事なカメラ目線をくれました。
実際には微妙に動いてしまってピンボケになっちゃったのですけどね・・・。
でも、それとは別に坊屋さんにツーショットをお願いして撮らせて頂きました。
以外に小柄で、お肌も綺麗だし、なにより男なんですが可愛いんですよ~。
ちょっとだけお話も出来て、今日はトクした気分です。

友人は悩んだ末に三郷屋さんとのツーショットを撮影。
こういう企画があるとローカル劇団だなぁと思いますねぇ。
秋の本公演、今度は何をしてくれるのかが今から楽しみです。


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コメント 5

瀬木あおい

>yanさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-06-05 13:47) 

瀬木あおい

>wattanaさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-06-05 13:48) 

瀬木あおい

>沙羅朋さん

niceありがとうございます

by 瀬木あおい (2011-06-05 13:51) 

瀬木あおい

>マチャさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-06-05 13:55) 

瀬木あおい

>まるこさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-06-06 08:04) 

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