花組芝居『聖ひばり御殿』＠博品館劇場

11月23日まで上演中の花組芝居『聖ひばり御殿』を見に
友人と一緒に銀座博品館劇場へ行ってきました。
久々の博品館…前回は『百鬼夜行抄』だったかなぁ？

この所、泉鏡花とか真山青果、クリスティとか、
文学路線（と言っていいのか？）な傾向が強かった花組芝居。
最近見始めた方には「路線変更？」と思う人が出そうな感じの
音楽満載作品でした（最低1人１曲状態でしたしね～）。

【あらすじ】
かつて狸軍を率い、救世主と称えられた姫狸田の君。
処刑裁判により火刑に処せられてから25年。
ポントコナ七世の命により復権のための尋問が開かれようとしている。
果たして葬られた真実は語られるのか!?

【キャスト】(敬称略)
ポントコナ七世／各務立基
犬神刑部／嶋倉雷象
おきみ／小林大介
樹奇天帝／磯村智彦
たぬ吉／原川浩明
ポン太／美斉津恵友
井狸小夜／北沢洋
逆熊の大狸親分／丸川敬之
福ワケル(兵隊崩れの福やん)／八代進一
勝烏お静／谷山知宏
讃岐十八郎／松原綾央
小姓野猫丸／大井靖彦
狸大臣／北沢洋
旭日狸将軍／桂憲一
娘狸玉木／二瓶拓也
尼狸穴壺尼／横道毅
元祖姫狸田の君／堀越涼
尾川まみ／溝口健二
狸穴屋金之助／谷山知宏
絹狸絹葉／桂憲一
若狐ジャックの拳／谷山知宏
白面金毛九尾狐／加納幸和

♪お狸ブラザーズ♪
尾賀みちる／二瓶拓也
狸丼十郎／八代進一
狸丼五郎／大井靖彦
狸卯丼／丸川敬之

声の出演／佐藤誓


私が花組を見始めたのが14年ほど前。
なので16年前の初演は見ていません。
再演だけど再演じゃないと言われても
今まで再演作品で、全く同じだった事なんて一度もないし
花組の舞台は毎回が初演みたいなもんですから・・・気にしてません。
その時だけ辛かった事を忘れて楽しめれば良いんです。

今回の開演前のアナウンスは、今回お休みの武蔵屋さん。
そして、舞台上の声が・・・懐かしの誓さんでした。
最近は退座された方がチョットした所に登場したりして
懐かしい事も時々あったりしますね～。

作品の方は、なぜかチラシには「ジャンヌダルク没後580年」の文字。
なぜ500年でも600年でもなく、580年の今年なんだか（笑）。
ストーリーのメインはジャンヌが火あぶりになったと言う歴史がベース。
しかし・・・どうみても登場人物は昭和歌謡の時代の人々で、
笠置静子さんだったり、三人娘だったり・・・（笑）。

なにより今回の凄さは、全員に最低でも一曲ある歌。
なんせ、入口で良く配られるチラシ（今回は座席に置いてありました）の中に
配役表とは別に、歌詞カードが入ってた位ですからね～。
9割以上が替え歌なんだけど、良く出来てるんですよコレが。
でも、中には人前で歌った事なんて無い役者さんもいるわけで
苦労した方もいらしたようですが、ココのメンバーは何しろ歌が上手い。
※中にはバンドやってたりしてギターやベースはお得意の役者さんもいますしね。

最後のカーテンコールは、舞台と客席一体化による『川の流れのように』
コレだけはオリジナルのまま歌われていました。
（ちゃんと一緒に歌ってきましたよ～。ひばりさんの歌は好きですからね～）
この『川の流れのように』も含めて、みんなが熱唱した曲なんと２５曲。
ちょっとしたコンサートより曲数多い（まぁ。。。人数も多いんだけど）

最初は舞台だけで使用していたらしいサイリューム（折ると光るアレです）。
途中から限定本数ですが役者のメッセージ付きで販売（1本100円）し
カーテンコールの時にみんなに振ってもらうと言う企画になってました。
※さすがにサイリュームの購入はしていません。
たぶん、舞台から見ると綺麗なんじゃないかと思うんですけどね～。
今回は最前だったので後ろが見えず、どんな事になっていたのか・・・さっぱり。
田の君はひばりさんがモデルの部分が結構あるみたいでしし
たまには演劇なのに演歌のコンサートみたいなのも良いかもしれませんね。
舞台上の役者さんの中には、今回の原曲を知らない方もいらっしゃるのでは？

来年は旗揚げ２５周年（私は見始めて１５年になります）。
本公演は１１月に『菅原伝授手習鑑』を予定しているそうです。
王道の歌舞伎で来るか、とんでもない変化を見せるのか、今から楽しみです。
どうやら花組熱だけは冷めないみたいですし、彼らも付いて来いと言うので
彼らが「もう出来ない」と言うまで付きまとってやろうと思っております（笑）。

タグ：花組芝居 聖ひばり御殿 博品館劇場

コメント 2

>まるこさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-10-24 22:57) 

>沙羅朋さん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-10-24 22:58)