【録画】シネマ歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』 [歌舞伎]
観劇もレッスンもなかった土曜日は録り溜めていたものを消化。
今週は長いこと録画したまま観損ねていた『大江戸りびんぐでっど』。
何カ月DVDの中で寝てたかのなぁ(笑)。
※まだまだ眠ったままの歌舞伎作品あるんで、
観劇が減ってきてるので溜まったものを消化しようとは思ってます。
この『大江戸りびんぐでっと』は宮藤官九郎さんが作・演出を担当した作品。
野田秀樹さん、串田和美さん、渡辺えりさんと現代劇の方が
歌舞伎の演出や新作を上演したりしてますが
今作は…通常の歌舞伎じゃなく俳優祭の作品のように感じました(笑)。
本公演ですから、あそこまで笑いは取ってませんけどね。【あらすじ】(goo映画より転載)
時は江戸時代、夫を亡くしたお葉は、くさやの名産地新島から
江戸に出て来て、くさやの商いを始める。
その頃、新島ではくさや汁を浴びて死体が甦り“ぞんび”となる事件が起きていた。
お葉に想いを寄せていた半助は、彼女を追って江戸に出て来るが
“ぞんび”を連れて来ていた。
危険な作業も平気な“ぞんび”を人間の代わりに
“はけん”として働かせる人材派遣会社を始めた半助。
お葉と一緒に暮らし始め、商売も大繁盛するが…。
平成21年12月 歌舞伎座のさよなら公演として上演された
新作歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』をHD高性能カメラで撮影した本作。
作・演出を宮藤官九郎が手掛けた本作は 「これが歌舞伎座のさよなら公演?」と
驚いてしまうような ぶっ飛んだ作品。
ても、登場人物の多くは、半分体が腐ったような“ぞんび”で
“ぞんび”たちは マイケル・ジャクソンのスリラーばりにダンスを踊るのだ。
しかし、作品からは歌舞伎役者たちが、自由に
この新しい歌舞伎を楽しんでいる雰囲気が伝わって来る。
坂東三津五郎のぞんび姿など、さすがの芸他者ぶり。
安い賃金で取り替え自由、死人のように働かされる
“派遣労働者”問題への風刺も盛り込み 新しい歌舞伎に挑戦した意欲作だ。
【配役】(敬称略)
半助:市川染五郎
お葉:中村七之助
大工の辰:中村勘太郎
根岸肥前守:坂東彌十郎
遣手お菊:市川萬次郎
丁兵衛:片岡市蔵
与兵衛:片岡亀蔵
佐平次:井之上隆志
紙屑屋久六:市川猿弥
和尚実は死神:中村獅童
石坂段右衛門:中村橋之助
女郎 お染:中村扇雀
女郎 喜瀬川:中村福助
四十郎:坂東三津五郎
新吉:中村勘三郎
最初に出てきた喋るくさやは…よくよく見れば魚じゃなくイルカにイグアナ。
この開きのイルカ、普通に海に帰っていった…開きでも泳げるのか?
ゾンビの中には滑らかに喋る女郎のようなのもいれば
通訳が必要な四十郎さんみたいなのもいるし。
しかし…三津五郎丈の演じる四十郎さんの凄いこと(笑)。
見た目と言うか…強烈なキャラクターになってます。
一度観たら忘れられないって、この人の為にある台詞かも(苦笑)。
しかも最後には奉行所に再就職と言うオチが付いてました・・・マジ?
和尚は実は死神で、この登場シーン…まず獅童丈の格好に唖然。
黒地に正面は骨柄の書かれたスケート選手のボディスーツ風。
しかし…後ろには四×二=三の文字がクッキリ。
計算としては成り立ってませんが「しにがみ」と読むらしい(まぁ読めるけど)。
落語の『死神』を上手く利用してる場面もありましたよ。
お葉の死んだ亭主である新吉と半助がくさや汁をめぐってもみ合うシーンは
まるで『女殺油地獄』の1場面のよう。
あちらは男女のもめ事ですが、今回のは男同士で盗みからきたもめ事。
こういう場面は歌舞伎だと思うんだけど、ダンスシーンは歌舞伎じゃないですもん。
それでもスリラーみたいに踊ってしまう歌舞伎者って・・・やっぱり凄い。
ちなみに音楽は、演奏が三味線なので歌舞伎座には溶け込んでます。
実際の上演の時はスケジュールが合わずに断念した作品なんですが
これは生だったら相当面白かっただろうなぁと思います。
歌舞伎が庶民の娯楽だった江戸時代はこんな感じに楽しんでいたんでしょうね。
納涼歌舞伎とか平成中村座とかで再演してくれないかなぁ・・・。
今週は長いこと録画したまま観損ねていた『大江戸りびんぐでっど』。
何カ月DVDの中で寝てたかのなぁ(笑)。
※まだまだ眠ったままの歌舞伎作品あるんで、
観劇が減ってきてるので溜まったものを消化しようとは思ってます。
この『大江戸りびんぐでっと』は宮藤官九郎さんが作・演出を担当した作品。
野田秀樹さん、串田和美さん、渡辺えりさんと現代劇の方が
歌舞伎の演出や新作を上演したりしてますが
今作は…通常の歌舞伎じゃなく俳優祭の作品のように感じました(笑)。
本公演ですから、あそこまで笑いは取ってませんけどね。【あらすじ】(goo映画より転載)
時は江戸時代、夫を亡くしたお葉は、くさやの名産地新島から
江戸に出て来て、くさやの商いを始める。
その頃、新島ではくさや汁を浴びて死体が甦り“ぞんび”となる事件が起きていた。
お葉に想いを寄せていた半助は、彼女を追って江戸に出て来るが
“ぞんび”を連れて来ていた。
危険な作業も平気な“ぞんび”を人間の代わりに
“はけん”として働かせる人材派遣会社を始めた半助。
お葉と一緒に暮らし始め、商売も大繁盛するが…。
平成21年12月 歌舞伎座のさよなら公演として上演された
新作歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』をHD高性能カメラで撮影した本作。
作・演出を宮藤官九郎が手掛けた本作は 「これが歌舞伎座のさよなら公演?」と
驚いてしまうような ぶっ飛んだ作品。
ても、登場人物の多くは、半分体が腐ったような“ぞんび”で
“ぞんび”たちは マイケル・ジャクソンのスリラーばりにダンスを踊るのだ。
しかし、作品からは歌舞伎役者たちが、自由に
この新しい歌舞伎を楽しんでいる雰囲気が伝わって来る。
坂東三津五郎のぞんび姿など、さすがの芸他者ぶり。
安い賃金で取り替え自由、死人のように働かされる
“派遣労働者”問題への風刺も盛り込み 新しい歌舞伎に挑戦した意欲作だ。
【配役】(敬称略)
半助:市川染五郎
お葉:中村七之助
大工の辰:中村勘太郎
根岸肥前守:坂東彌十郎
遣手お菊:市川萬次郎
丁兵衛:片岡市蔵
与兵衛:片岡亀蔵
佐平次:井之上隆志
紙屑屋久六:市川猿弥
和尚実は死神:中村獅童
石坂段右衛門:中村橋之助
女郎 お染:中村扇雀
女郎 喜瀬川:中村福助
四十郎:坂東三津五郎
新吉:中村勘三郎
最初に出てきた喋るくさやは…よくよく見れば魚じゃなくイルカにイグアナ。
この開きのイルカ、普通に海に帰っていった…開きでも泳げるのか?
ゾンビの中には滑らかに喋る女郎のようなのもいれば
通訳が必要な四十郎さんみたいなのもいるし。
しかし…三津五郎丈の演じる四十郎さんの凄いこと(笑)。
見た目と言うか…強烈なキャラクターになってます。
一度観たら忘れられないって、この人の為にある台詞かも(苦笑)。
しかも最後には奉行所に再就職と言うオチが付いてました・・・マジ?
和尚は実は死神で、この登場シーン…まず獅童丈の格好に唖然。
黒地に正面は骨柄の書かれたスケート選手のボディスーツ風。
しかし…後ろには四×二=三の文字がクッキリ。
計算としては成り立ってませんが「しにがみ」と読むらしい(まぁ読めるけど)。
落語の『死神』を上手く利用してる場面もありましたよ。
お葉の死んだ亭主である新吉と半助がくさや汁をめぐってもみ合うシーンは
まるで『女殺油地獄』の1場面のよう。
あちらは男女のもめ事ですが、今回のは男同士で盗みからきたもめ事。
こういう場面は歌舞伎だと思うんだけど、ダンスシーンは歌舞伎じゃないですもん。
それでもスリラーみたいに踊ってしまう歌舞伎者って・・・やっぱり凄い。
ちなみに音楽は、演奏が三味線なので歌舞伎座には溶け込んでます。
実際の上演の時はスケジュールが合わずに断念した作品なんですが
これは生だったら相当面白かっただろうなぁと思います。
歌舞伎が庶民の娯楽だった江戸時代はこんな感じに楽しんでいたんでしょうね。
納涼歌舞伎とか平成中村座とかで再演してくれないかなぁ・・・。
タグ:大江戸りびんぐでっど シネマ歌舞伎
歌舞伎って、テレビでやってるんですね。
興味がないので、気付きませんでした。
宮藤官九郎作品だと素人でもいいかもね。
by yan (2011-11-15 19:27)
>wattanaさん
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-11-15 22:06)
>xml_xslさん
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-11-15 22:08)
>沙羅朋さん
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-11-15 22:11)
>yanさん
niceとコメントありがとうございます
NHK教育とかで時々放送してたりするんですよ。
今回のは衛星劇場で放送されたものです。
少し前までCSに歌舞伎チャンネルがあったので
四六時中放送してて見放題な状態だったのですが
今は衛星劇場で一日に2時間程度なので
興味のあるものをチョイスして録画して観ています。
若い人を取り込んでいくには現代演劇の作家や演出家に
協力してもらうのもアイデアではあるんだと思います。
個人的には串田和美さんの演出作品は
古典歌舞伎もチョットだけ違った感じになるので好きですよ。
by 瀬木あおい (2011-11-15 22:19)
>まるこさん
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-11-15 22:21)