国立劇場開場45周年記念 初春歌舞伎公演@国立劇場 [歌舞伎]
この初春は、高麗屋さんを中心に華やかな演目が並びました。
一、通し狂言『三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)』
和尚吉三:松本幸四郎
お坊吉三:市川染五郎
お嬢吉三:中村福助
伝吉娘おとせ:市川高麗蔵
八百屋九兵衛:市川寿猿
土左衛門伝吉:松本錦吾
木屋手代十三郎:大谷友右衛門
一、『奴凧廓春風(やっこだこさとのはるかぜ)』
曽我十郎祐成:市川染五郎
奴凧:市川染五郎
猟人富士の仁太郎:市川染五郎
大磯の虎:中村福助
十郎の家来赤沢十内:市川高麗蔵
番頭新造庵先:中村歌江
新造小藤:大谷廣太郎
新造小雪:大谷廣松
舞鶴屋若い者新吉:松本錦一
若い者:中村翫蔵
舞鶴屋倅小伝三:松本金太郎
舞鶴屋女房おひな:大谷友右衛門
舞鶴屋朝蔵:松本幸四郎
実は、三人吉三を通しで拝見するのは初めて。
今までは序幕の『大川端庚申塚の場』しか拝見したことがなかったのですが
これだけ色々と人物が絡み合った話だったんですね~。
『奴凧廓春風』は、なんと82年ぶりの上演で
演奏した人も演じた人もほとんど無い状態。
今回の振付は、日舞の松本流家元の松本錦升として
市川染五郎丈が新たに振付をしています。
※最近、染五郎丈の復活狂言が続いています。
歌舞伎を拝見するようになって長いのですが
それでも「三人吉三」を生で拝見する機会と言うのは多くなく
そのどれもが大川端の場のみと言う状態。
この話、ココしかないんだと思っていた位です。
実は、4幕7場もある大きな作品だったんですね~。
しかも、八百屋お七の物語の書き換え狂言だったとは・・・。
言われてみれば、お嬢の拵えは八百屋お七そのまんまです。
ラストシーンの火の見櫓も、そういう絡みがあるんでしょうね。
最後の場面では両花道を使用してお嬢とお坊が登場。
国立劇場で仮花道を観たのって・・・何年前だろうか?
(実は、歌舞伎座と演舞場で仮花道を観た事はありません)
しかし、登場人物が多いわけでもないのに
どの人も誰かに繋がっていて・・・繋がりを絵にしていったら
最後は円になっちゃんじゃないか?と思ってます。
奴凧は82年ぶりですから、当然見た事あるって方を
客席で探すのは至難の業だと思われます。
今回は、改めて染五郎丈が振付をおこなっての復活狂言。
この作品で国立劇場へ初お目見えとなった金太郎丈。
染五郎丈のご長男です。
かつて、歌舞伎座に本名で初お目見えした際には拝見しましたが
金太郎丈として初めて舞台にあがった時は観に行けなかったので
今日の舞台を楽しみにしていました。
小学校一年生になった金太郎丈はお芝居好きだと伺いました。
将来は御父様のようになられるのかな?と今から楽しみです。
最初に金太郎丈が持って登場したのは普通の紙製の奴凧。
おじいちゃんと一緒に凧揚げと言う場面で、おじいちゃんを演じるのは幸四郎丈。
しかし、これが風にのってあがると・・・染五郎丈が扮する奴凧に。
高麗屋の親子三代が揃い踏みです。
この奴凧、宙乗り状態で踊らないといけないと言う高度な状態。
最後は糸が切れてキリモミ状態を表現するために
宙乗りの装置も工夫がされていてグルグル回るんですよ。
これって・・・今だから出来る技と言うか・・・振付。
歌舞伎にワイヤーアクションを取り入れてみたり、
早変りの為に仮面やマスクを使用したりするなど
最近の染五郎丈は新たな歌舞伎を作り上げようと努力中。
賛否両論はあるのでしょうが、高麗屋贔屓としては賛成したいですね。
>xml_xslさん
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2012-01-08 09:28)
>(。・_・。)2kさん
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2012-01-09 15:08)
>じゅん様
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2012-01-09 15:09)
>yukiyukiさん
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2012-01-09 15:10)
>まるこさん
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2012-01-09 15:13)
>沙羅朋さん
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2012-01-09 15:14)