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日生劇場 二月大歌舞伎@日生劇場 [歌舞伎]

今月は、演舞場では無く日生劇場で歌舞伎。
五ヶ月ぶりに染五郎丈の復帰舞台です。

image-20130210185331.png

舞台に登場した染五郎丈は、
怪我の影響は無い、昔のままの姿でした。
こんな早く舞台に戻ってきてくださるなんて…夢のよう。

日生劇場は、歌舞伎の専用劇場ではありませんので
今回は、舞台の上に破風が作られておりました。
元々、歌舞伎は能舞台のような屋根のある所で上演されていました。
その名残もあり、舞台によっては能舞台のような破風を
舞台の上部にこしらえる事があります。
たしか、前に日生で歌舞伎公演を拝見した時にも
破風が作られていたような記憶があります。

まずは幸四郎丈の口上で幕開け。
染五郎丈の怪我に関しての報告がありました。
年末から訃報が続いている事もありますから
無事舞台と言う明るいニュースは嬉しい限りです。

「吉野山」では、狐忠信ですっぽんから登場した染五郎丈。
踊る姿は怪我の前と全く変わりません。
続く「新皿屋敷~」でも、変わらぬ語り口にホッとしました。
こういう白塗りの顔のイケメン役が似合う役者ですよねぇ。

魚屋宗五郎を生で観るのは初のような気がするんです。
テレビ放送では何度か拝見しているのですが。
「新皿屋敷~」で弁天堂~お蔦殺しの場が上演される事は少ないようで
大抵が魚屋宗五郎の単品での上演のようです。
今回は、貴重な観劇になったのかもしれませんね。

しかし、福助丈は前半でお蔦、後半ではおはまと
二人の女性を演じ分けておられました。
わずか20分の休憩時間の間に
全く違う女性に変身してしまうんだから凄いです。

幸四郎丈の魚屋宗五郎。
お蔦の兄である宗五郎、実は酒癖が悪いんです。
妹に迷惑をかけてはいけないと言う思いから酒を絶っていたのですが
お蔦の死に関し、おなぎから話を聞き禁酒をやぶり磯部家へ乗り込むのですが
この酒を呑んで次第に変化していく姿が凄く可笑しい。
磯部家へ乗り込んだ後も、面白い行動の連続。
ほんとに呑んでるんじゃないのか?と思うくらいに可笑しかったです。

【配役】(敬称略)

口上(こうじょう)  松本幸四郎

一、義経千本桜 吉野山

  佐藤忠信実は源九郎狐/市川染五郎
  逸見藤太/中村亀鶴
  静御前/中村福助


河竹黙阿弥歿後百二十年
  河竹黙阿弥作
二、通し狂言新皿屋舗月雨暈

  弁天堂
  お蔦部屋
  お蔦殺し
  魚屋宗五郎

  〈弁天堂・お蔦部屋・お蔦殺し〉
    愛妾お蔦/中村福助
    磯部主計之助/市川染五郎
    召使おなぎ/市川高麗蔵
    小姓梅次/中村児太郎
    岩上典蔵/大谷桂三
    浦戸紋三郎/大谷友右衛門
    浦戸十左衛門/市川左團次

  〈魚屋宗五郎〉
    魚屋宗五郎/松本幸四郎
    宗五郎女房おはま/中村福助
    召使おなぎ/市川高麗蔵
    小奴三吉/中村亀鶴
    鳶芳松/大谷廣太郎
    父親太兵衛/松本錦吾
    岩上典蔵/大谷桂三
    磯部主計之助/市川染五郎
    浦戸十左衛門/市川左團次


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コメント 5

瀬木あおい

>yanさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2013-02-11 00:18) 

瀬木あおい

>xml_xslさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2013-02-11 00:18) 

瀬木あおい

>まるこさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2013-02-11 00:19) 

瀬木あおい

>CROSTONさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2013-02-13 22:02) 

瀬木あおい

>ちょろっとぶぅさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2013-02-13 22:02) 

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