SSブログ

画鬼・暁斎【前期】@三菱一号館美術館 [展覧会]

「画鬼・暁斎」を観に、三菱一号館美術館へ行って来ました。
今回は、前期と後期で作品一部入替があります。
ちゃんと前売二枚買いましたよ^_^

「狂っていたのは、俺か、時代か?」

このキャッチコピーに引き寄せられちゃったんです。
まぁ、それだけじゃないですけど(笑)。
今回は、前期の展示を観てきました。

河鍋暁斎の絵と最初に出会ったのは
何年か前に六本木の森アーツセンターギャラリーで開催された
「医学と芸術」と言う展覧会でした。
元々、医療系の展覧会が大好きで出かけたのですが
河鍋暁斎の骸骨は衝撃的でしたねぇ。
だって、二体で酒盛りしてるんですもん。
臓器も無いのに何処に入るんだよ・・・酒?  ですよねぇ。
その後も、お見かけするたびに骸骨でしたっけ。
この人、骸骨しか作品無いんじゃないかと思ったくらい骸骨だったんです。
ちゃんとした絵も描いてるし、化け物とかも描いてます。
それは、チケットやポスターが一番物語ってるのかもしれません。

iphone/image-20150711222853.png今回の展示は、河鍋暁斎と
河鍋暁英(ジョサイア・コンドル)との二人展。
ようやく、骸骨以外の暁斎が見られる!
と思って楽しみにしていたんです。

開館時間を狙って丸の内へ出かけました。
前に行った時は、時間指定券を使ったので
入口が専用だったんですよね。
今回は、通常の前売り券なので
初めて正面入り口から会場へ入りました。

いやぁ、入口に愛想のない男性がいましてね
あれなら案内の人形で良いと思いましたね。
出光の執事風の方を最近見たばかりのせいか・・・案内としてはハズレな気分です。
列に並んでる時にいらした女性たちは全部アタリだったんだけどなぁ。

エレベータやチケットカウンターの関係もあって、数人ずつに区切って案内していました。
10分ほど待ってチケットカウンターへ。
予想は、もっと並んでるかなぁって思っていたんです。
だから、すごく余裕をもって行ったんだけど、ちょっと拍子抜けでした。

この美術館はQRコードで入館チェックをしています。
なので、ぴあで購入したチケットもカウンターでQR付のチケットへの交換が必要。
で、カウンターで交換して出てきたチケットが上のものです。

まず、エレベータで3階へ。

元がオフィスビルですから、細かく分かれた部屋を展示室として使用。
この建物の設計者は、河鍋暁英ことジョサイア・コンドル氏です。
だから、今回の展覧会は暁斎だけでなく、弟子である暁英との二人展なのでしょう。
そういう理由もあって三菱一号館美術館が会場だったんでしょうけど。

3階のほとんどがコンドル氏の作品。
一号館も含め、いくつかの建物の設計図も展示されていました。
時代なのか・・・煉瓦、煉瓦、煉瓦と煉瓦だらけ。
コンドル氏が書いた動物がや竹の軸なども飾られていました。
子弟だけあって・・・良く似てる。
ちなみに、コンドル氏の奥様は日本人です。

3階の最後の展示室は、暁斎とコンドルの作品が両方並びます。
いやぁ、暁斎絵日記は面白かったですよ。
絵もですが、ネタがかなり面白い。
確か、グッズ売り場で本を見かけたような・・・お高めでしたけど。

メトロポリタン美術館所蔵の作品が日本初上陸していました。
それも、下絵と一緒に並んで展示されてましたっけね。
これは興味深い展示でした。
英国人は、暁斎をどう見ていたんでしょうね?

さて、階段を下りて2階へ。
ここからはずら~~~~っと暁斎が並びます。

いきなり来ました・・・幽霊に妖怪。
姑獲鳥図とか九尾の狐とかもありましたし
高台寺の鳥獣戯画は見られませんでしたけど
こちらの鳥獣戯画はシッカリ見られました。
しかも、間近で観る猫又のキュートな事(たぶん、私の感性って変)。

芸能・演劇では歌舞伎や能の作品を題材にしたものも。
動物画は、彼のスケッチ能力の高さを感じる。
もう、鴉が凄いんですけど・・・近所にいるヤツにソックリ。
さすが狩野派。

風俗・戯画と美人画が最後。
放屁合戦図って凄いテーマだなと思ったんだけど
グッズ売り場にコレをパッケージにした芋けんぴがあった。
あぁ~~~、芋だからって事ね(笑)。
暁斎の選ぶテーマも凄いけど、グッズ作った人のセンスが今回は凄いよ。

この合戦図の向こうに何故か黒い薄布の仕切り。
吉原遊宴図は仕切りの外、そして仕切りの中は春画の数々。
別に18禁エリアにはなっておりません。
でも、かなり過激な世界が展開しております。
まぁ、暁斎の描写力ですからねぇ・・・かなりリアルな感じも。
しかも、局部をデフォルメすると言う手法に出た。
まぁ、その辺りは大人の事情で詳細を語れませんので
会場で確かめて頂くか、ご想像にお任せします。
でも、別に隠さなくても・・・って思うんだよなぁ。
みんな身体のベースって同じだもの。
まぁ、欲望の濃度が違うんだけど。
(私が惚れたバンド、こんなの日常のように歌ってるから、個人的には慣れてる)

最後の最後に骸骨居たよ~~~。
地獄太夫と骸骨の図なんですが、いろんな骸骨いるぞ。
将棋盤を前にしているのとか、酒を飲もうとしているのとか
何処で考えるのか?とか、何処に入って行くのか?とか
考え始めると止まらなくなっちゃうんですが、この絵は前半のみの展示。

共催、蛙も沢山描いています。
合戦図や蛇を捕まえる図などもありました。
美人が眺める先にいる蛙は、相撲をとってたりもします。
浮世絵風の絵も描いているんです。

なんとなく、戯画がメインのようにみられてしまう暁斎ですが
あくまでも狩野派の絵師であることを誇りにしていて
動物などのスケッチ力や、力強い線は狩野派の方々に通じるものがあります。
骸骨も良いけど、鴉やサルなども良いなぁと思いましたね。

後期で買おうと思っているので、今回は図録は購入見送り。
と言うか今回はグッズ購入を見送りました。
後期で行った時に、芋けんぴと図録は欲しいなぁと思ってます。
でも、とっても気になっているのがカップ酒。
絵柄が・・・骸骨なんですよねぇ。
今、酒は呑まないのだが・・・気になるんだよねぇ。
う~~~~ん、後期まで考えます。


nice!(4)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 4

コメント 4

瀬木あおい

>wattanaさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2015-07-15 21:36) 

瀬木あおい

>makimakiさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2015-07-15 21:36) 

瀬木あおい

>newtonさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2015-07-15 21:37) 

瀬木あおい

>yanさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2015-09-06 21:50) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。