古典への誘（いざな）い@渋谷公会堂：あおいの感激日記：SSブログ

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古典への誘（いざな）い@渋谷公会堂　[歌舞伎] [編集]

さよなら渋谷公会堂特別企画
　「市川海老蔵古典への誘（いざな）い」
を観に渋谷公会堂へ行ってまいりました。

実は、本日Wヘッダーなんです（笑）。
この後に、なんとLIVEイベントが待っている。

まずは、渋谷公会堂へ。

まぁ、渋公のスタッフ手際が悪いなんてものではなく。
まず外に案内人が１人も居ない。
（終演後、出て来たら整理員がいたけど）

おばさま方が遠巻きに入口を見てる。
なんか入っちゃいけない理由でもあるのか？と思ったけど
別に並んでって言ってる人もいないし
待ってって言ってる人もいない。
近寄って行って適当に並んだら入れちゃうと言う
なんともな入場方法でしたねぇ。

お手洗いを済ませて席へ。
2時間くらいなので、次には余裕で間に合う予定なんだけど
とりあえず、時間があったらご挨拶と思っていた
Twitter繋がりの友人にメール。
（実は、会えれば今回が初対面）

ほぼ定刻に海老蔵さん直々に登場。
しかもステージ上ではなく、ステージの横から。
最善の下手側の方お得でしたよねぇ。
目の前を海老蔵が通るんですよ～～～。

今回の舞台の趣旨を語り始める。
観た事の無い方向けにやっている企画だそうで
毎回何かにスポットを当てているとか。
で、今回は舞踊にスポットを当ててみたと。
そう、「碇知盛」は舞踊仕立てなんです。
普通にやったら2時間くらいかかる演目なんだけど
今回は藤間勘十郎さんのおかげで40分くらいの舞踊劇になったと説明。

新作舞踊は、タイトルも自分で考えられたそうです。
なんでも傘売りに身をやつした五右衛門と言う設定。
身体から傘が出てくるかもしれないし、出てこないかもなんて話をしていました。

しばらくすると舞台から声が。
これ、そろそろ始まると言う合図。
声の主は正札附草摺の出演者である五郎と舞鶴。
舞鶴の大谷廣松君は、この日客席に両親が来ているとかで
張り切ってるのか声が良く出ていると海老蔵さん。
「いつもこの位やってくれると良いのに」って（笑）。

正札附は何度か観た事のある作品。
たぶん、変わってはいないと思われます。
なかなか初々しい感じの作品になってましたねぇ。

舞踊仕立てになった碇知盛は松羽目物の舞台。
出演者はお能風のこしらえでした。
やけに舞台狭いと思ったら・・・最期に後ろ側に碇が登場。
飛び込みはしないけど、碇は担ぐのねぇ。
まぁ、これが無かったら碇知盛ってわかんないけど。

最期の新作舞踊。
なんと傘売りがちょっと待てと言って隠れるシーン。
若衆１が覗き込み「やつは茶を飲んでいる。」
若衆２「茶？　それは・・・もしや伊藤園の・・・」と笑いを取る。
で、先ほどの海老蔵さんの身体から傘の真相。
この五右衛門さん、なんと手妻を使うんだそうです。
で、身体のアチコチから大小さまざまな傘が出てくる。
最期は四天の足からも。
種も仕掛けもあるのはバレバレなんだけど
なかなか見ごたえのある作品でした。
いつか歌舞伎座に出ないかなぁ・・・・。

トータル2時間。
無事に15時過ぎに終演を迎えました。
初心者向けなので面白かったですよ。

でもねぇ・・・次が気になって集中は出来ず（笑）。
私、どんな状況でも歌舞伎に集中できない事って無いんだけど
今回は後ろの予定の人たちが気になっちゃって。
舞台の合間にTwitterをチェックしてると
「サウンドチェック終了。渋谷で待ってる」とか
ちまちま煽られるんです。
だって、今夜は萌えてくれるらしいんで。

同じ渋谷だし、元々は歌舞伎を取ってたところに
LIVEイベントの発表があって・・・
「これなら行けそう」て思ったところまでは良かったんだけど、
ようは組合せの問題よねぇ（笑）。

さて、次の会場に向かいますかねぇ。

【演目と配役】（敬称略）
一、ご挨拶
　　　市川海老蔵

二、正札附根元草摺
　　　曽我五郎時政／市川九団次
　　　小林妹舞鶴／大谷廣松

三、「碇知盛」作：笘舟、振付：藤間勘十郎
　　　舟人実は平知盛／市川海老蔵
　　　源義経／市川九団次
　　　亀井六郎／市川新蔵
　　　片岡八郎／市川新十郎
　　　武蔵坊弁慶／片岡市蔵

四、新作舞踊『三升曲輪傘売（みますくるわのかさうり）』作：松岡亮作
　　　傘売実は石川五右衛門市川海老蔵