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描かれた夢解釈-醒めて見るゆめ/眠って見るうつつ@国立西洋美術館 [展覧会]

iphone/image-20160611193943.png常設展の中にある素描画室で開催中

カラヴァッジョ展があの混雑。
企画展の半券で楽しめる
こちらの常設展も人が多数いらっしゃいました。

何度も常設展には通っていて
時々、展示絵画が変わるので
企画展の度に立ち寄るのですが
今回は、素描画室の企画が面白そう。
と言う事で、通常の展示もそこそこに
素描画室へと向かいました。


「目醒めているときには見られないような、偉大な理論と優品を、
夢のなかでいかにしばしば見ることであろうか。
だが、目醒めれば、その記憶は失われ
るのだ」(下村耕史訳)
――ドイツ・ルネサンスを代表する画家、アルブレヒト・デューラーは、
未完に終わった『絵画論』の草稿に、そう書き残しています。



「優れた画家の心は形象で充ちている」と記し、
晩年には終末的な洪水の夢を見たことでも知られるデューラーは、
人間の心内に蓄積された無数のイメー
ジ記憶が、
目醒めているときよりも眠っているときにこそ活発に動きだし、
豊かな変容を遂げていくことを、20世紀におけるシュルレアリスムの台頭などより

遥か以前、16世紀初頭の時点で、どうやら敏感に悟っていました。



こうしたデューラーの思考が物語るように、西欧の芸術家たちはルネサンス期以来、
しばしば「夢」に対する関心を露わにしています。
しかも、彼らはそ
れをただ言葉で論じるだけでなく、
絵画や版画によって描きだしてもいました。
それらは1900年にジークムント・フロイトが『夢解釈』を書くのに先立って

なされた、「描かれた夢解釈」とでも呼べる試みではなかったでしょうか。



当館の所蔵作品によって構成されるこの小企画展では、
デューラーやジョルジョ・ギージ以降、フランシスコ・デ・ゴヤやマックス・クリンガー、
フェ
リックス・ブラックモンやオディロン・ルドンといった近代画家たちまでの「夢」の表象を集め、
さらには「メフィストフェレス」や「聖アントニウスの誘惑」
といったテーマに光をあてることで、
西欧における「眠り」や「夜」、無意識の「欲望」や「誘惑」のイメージに迫りたいと思います。

と展示会の紹介には書かれていました。
実際、夢の中だとこう見えるのかも?と言うものや
こういう人は、こういう夢を見ちゃうと言うパロfディとかも。
こういう絵を描いたら、ドラクロワは凄いなと思いましたけどね。

ほぼ9割がモノトーンで描かれた細かい作品でしたが
とても楽しく見ることが出来ました。
夢って、描こうとすると大変なんだなぁって思いましたよね。




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瀬木あおい

>しゅわっちさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2016-06-30 21:25) 

瀬木あおい

>makimakiさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2016-06-30 21:25) 

瀬木あおい

>ネオ・アッキーさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2016-06-30 21:25) 

瀬木あおい

>コミックンさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2016-06-30 21:26) 

瀬木あおい

>mentaikoさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2016-06-30 21:26) 

瀬木あおい

>宝生富貴さん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2016-06-30 21:26) 

瀬木あおい

>モグラたたきさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2016-06-30 21:27) 

瀬木あおい

>shingekiさん

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by 瀬木あおい (2016-06-30 21:27) 

瀬木あおい

>dougakunenさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2016-06-30 21:27) 

瀬木あおい

>nandenkandenさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2016-06-30 21:28) 

瀬木あおい

>mangaharaさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2016-06-30 21:28) 

瀬木あおい

>剛力ラブさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2016-06-30 21:28) 

瀬木あおい

>banpeiyuさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2016-06-30 21:28) 

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