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宝塚BOYSを観てきました。 [ミュージカル(東宝)]

シアター・クリエで上演中の『宝塚BOYS』を観てきました。

【story】(公式サイトから)

昭和20年秋・・・第二次世界大戦が終わったばかりの激動の時代。
幼い頃から宝塚の舞台に憧れていた若者・上原金蔵は、一枚の召集令状で青春を失い、
今度は自らの書いた手紙で、人生を変えようとしていた。
手紙の宛先は宝塚歌劇団創始者・小林一三。
内容は宝塚歌劇団への男性登用を訴えるものだった。
折りよく小林一三も、いずれは男子も含めた本格的な“国民劇”を、と考えていたのだ。
そうしてその年の12月に集まったメンバーは、上原をはじめ、電気屋の竹内重雄、
宝塚のオーケストラメンバーだった太田川剛、旅芸人の息子・長谷川好弥、
闇市の愚連隊だった山田浩二、現役のダンサー・星野丈治、と個性豊かな面々だった。
宝塚歌劇男子部第一期生として集められた彼らだったが、
劇団内、観客などの大半が男子部に反対だ。
前途多難が予想される彼らの担当者として歌劇団から、池田和也が派遣されていた。
池田の口からは、「“清く正しく美しく”の歌劇団内では生徒といっさい口をきいてはならない。」
「訓練期間は2年。その間、実力を認められるものは2年を待たずに仕事を与える。」と
厳しい言葉が語られた。
それでも男子部のメンバーはいつか大劇場の舞台に立てることを信じ、
声楽・バレエ・・・とレッスンに明け暮れる日々が始まった。
報われぬ稽古の日々が一年近く続く中、やっと与えられた役は・・・馬の足・・・。
そして男子部の存在を否定するかのような事件が起こり、彼らの心中は揺れ動く。
そんな中、新人・竹田幹夫が入って来る。

月日は流れて行く。
やり切れない想いをかかえながらも、日々のレッスンに励む男子部の面々。
しかしながら、彼らの出番は相変わらずの馬の足と陰コーラス。
プログラムに名前すら載らない。
それどころか、男子部反対の声はますます高まり、孤立無援の状況。
そんな彼らをいつも暖かく見守ってくれるのは寮でまかないの世話をしてくれる、君原佳枝だけだ。

そんなある日、彼らの元に宝塚男女合同公演の計画が持ち上がった。
喜びにわく彼らだったが・・・・・・。

【キャスト】(敬称略)
 竹内重雄:葛山信吾
 星野丈治:吉野圭吾
 上原金蔵:柳家花緑
 太田川剛:山内圭哉
 山田浩二:猪野学
 長谷川好弥:瀬川亮
 竹田幹夫:森本亮治
 君原佳枝:初風諄
 池田和也:山路和弘

感想と言うか、感じたまま記載してます。
読んでみるという方は下に進んでください↓

当初は小林一三先生も男女混合での舞台をと思っていたのは実かもしれません。
しかし、男子部を作ってはみたものの、宝塚は女の園。
戦争から帰ってきた男子が生きる場所を見つけるには難しい場所だったのでしょう。
女子校が共学校へと変わるとき、一期生の男子生徒が苦労するのと同じです。

舞台は宝塚男子部の稽古場と彼らの寮、最後に劇場が登場するだけ。
ストレートプレイですが、宝塚がテーマなので劇中に歌も踊りも満載。
稽古場で出会い、同じ寮に住み、なれないレッスンを重ねているうちに
少しづつお互いの溝が埋まってきて仲間意識が生まれてくる。
戦争が終わってすぐの頃の話なので、所々重たい話題も出てきますが
全体的にコメディっぽく作られていて凄く面白い作品でした。

宝塚の稽古場で出会ってから解散になるまで、
約9年くらいの話が3時間にまとめられています。
特に何年の何月と言う表現はされないけれど
終戦の玉音放送が流れたり、ヒット曲の話題が出たり
そういう会話やシーンが何年ころの事と言うのを表しています。

なれない歌やダンスのレッスン、ようやく来た仕事が馬の脚だったり
コーラスや掛け声などの裏方で名前も出ないようなものばかり。
男女合同公演の話も出ては消え、消えては出て。
最後には仮台本まで出来たものの、男子部は解散へ。
宝塚の舞台は叶わなかったけど、男子部員の中には
解散後も役者を続けた方が何人もいるそうですし、
西野バレエ団の創設者である西野皓三さんは男子部二期生だそう。

最初は歌えない踊れないだった彼らですが、
レビューでは少しづつメンバーの目が変わっていくのが凄くわかる。
荷物を持って稽古場を出て行く時、最初に出会った時とは違って
メンバー同士の間に溝がなくなってたのが印象的でした。
※実際にはレビューは叶わなかった事であり、レビューシーンは回想なんです。
お芝居と言うより、普通に彼らの9年間を見せてもらった感じで
クリエのような小さな劇場向きの芝居かもしれませんね。
久々に清々しい気持で劇場を後にしました。
DVD買っちゃおうかなぁと悩んでいる所です。

しかし花緑さん、職業柄とは言え正座と弁当箱が似合いすぎです(笑)
猪野さん、ヤクザなスタイルも似合いすぎで笑っちゃいましたけど
まさか下着がフンドシだとは・・・予想外。

今回は、吉野さんのダンスを観たくてチケットを取ったのですが
さすがにバレエのレッスンシーンもレビューのシーンも見事でした。
バレエのレッスンシーンなんて、踊れてる吉野さんの後ろにアヒルがいっぱい。
前なら大爆笑出来たけど、今は私が同じ状況を体験中なので笑えないんですよね。
さらに、踊れてる人の手脚の使い方をチェックしてしまう自分が・・・。
今回、吉野さんには随分と勉強させて頂きましたm(__)m

そして、この舞台の紅一点である初風諄さん。
宝塚の掃除のおばちゃんかと思いきや、男子部の寮母さんとして
そして時には練習相手としてBOYS達をバックアップ。
実は、元タカラジェンヌと言う設定。
回想のレビューシーンでは、宝塚時代を思い出させるようなドレス姿で
♪すみれ~のはぁ~なぁ~~さぁ~くぅ~ころぉ~~~と歌ってくださいました。
さすが元タカラジェンヌは違うっ(笑)。

この舞台、最後に稽古場を去るシーンでトランペットが流れます。
この曲、タイトルが「さよならみなさま」と言うのだそうですが
実は、出演されている山路和弘さんが実際に演奏して録音されたものだそうです。
あのシーンにピッタリな曲ですよねぇ~サクマドロップ思い出しますけど(苦笑)。

また、再々演があったら観に行っちゃう気がします。
31日までシアター・クリエで上演中です。
9月には兵庫県立芸術文化センター、愛知厚生年金会館でも上演予定。


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little_snow

初めまして~<(_ _)>
コメントありがとうございます。
私は吉野圭吾さんのファンです。
いかがでしたか?
ここ3年くらい演劇にはまっています。
また見にきますね~
by little_snow (2008-08-09 23:54) 

瀬木あおい

>らみあすさん

niceありがとう
by 瀬木あおい (2008-08-10 12:44) 

瀬木あおい

>little_snowさん

niceとコメントありがとうございます

わたしは今井清隆さんのファンですが
ミュージカルを見始めたきっかけは山口祐一郎さんのファントムです。

東宝ミュージカルはまだまだ初心者ですが
吉野さん、素敵な役者さんですよね。
『モーツァルト!』で踊ってる姿に釘付けでした。
今回もダンス観たさにクリエに行って、手脚を見つめてました(苦笑)。

舞台は、すごく自然体など感じで楽しかったです(^_^)。
早めに感想アップしますね。

またブログに遊びに行かせて頂きます。
よろしければ、また遊びに来て下さい(^_^)
by 瀬木あおい (2008-08-10 13:02) 

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