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「のぼうの城(上)」(和田竜)【小学館文庫】 [読書日記]

単行本が発売された時、時代小説なのに売れましたよねぇ~。
ようやく文庫化されたものを先日購入したので
観劇に行く車内と劇場の開演前を利用して上巻を読んでみました。


「のぼう様」と聞いて、誰が城代を想像しますか?
のぼうと呼ばれた人物は、忍城(おしじょう)の臨時城代・成田長親。
図体がでかく、のそのそっとしていて・・・なにをやっても不器用。
のぼうは、木偶の坊を今風に縮めただけで、決して褒め言葉ではありません。

実在の人物を描く歴史小説や時代小説は堅苦しいものが多く感じますが
この作品はスピード感もあって、歴史小説にしては面白い!です。
売れたの納得です。
最初のうち「ちゃんと考えてるか?」と思うくらいに頼りない長親。
田んぼで百姓の手伝いをしても・・・稲一つ植えられないし
麦踏をすれば子供にまで「ちゃんとヤレっ!」と怒られる始末。
それでも野良仕事が大好きだったりするから手に負えない[ふらふら]

美貌でありながら男勝りな性格の甲斐姫と
常に側に居る丹波が男らしくカッコイイだけに・・・目立つし(苦笑)。

当初は秀吉に降伏する予定だった忍城、
しかし使いに来た使者を見て・・・長親が突然「戦う」と言いだした。
忍城に来た三成軍2万基以上、こちら留守番だけに1千基もない。
しかも臨時城代が役に立たないと来てる。
でも、役に立たない本人が「戦う」と言っちゃった。
丹波や和泉も「何をバカなことを言い出すんだ」と思いながらも
内心は皆戦いたいわけですよ。

農民も「戦う」と言いだしたのが長親だと聞いたとたん
「あのお人は、一人じゃ何も出来ないからね~」と
隠し持っていた武器を手に長親を手助けすべく忍城へ。
そして、どうみても不利なハズの忍城なんですが、
上巻の終わり頃には・・・なぜか三成軍が苦戦中です。
難攻不落と言われた忍城、下巻ではどうなるか楽しみです。

当初、2011年公開予定で映画されましたが
震災の津波を彷彿させるようなシーンが含まれていることもあり
2012年の公開に延期になっています。

【あらすじ】(裏表紙より転載)
戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じた。
そのなかに支城、武州・忍城があった。
周囲を湖で取り囲まれた「浮城」の異名を持つ難攻不落の城である。
秀吉方約二万の大軍を指揮した石田三成の軍勢に対して、その数、僅か五百。
城代・成田長親は、領民たちに木偶の坊から取った
「のぼう様」などと呼ばれても泰然としている御仁。
武・智・仁で統率する、従来の武将とはおよそ異なるが、
なぜか領民の人心を掌握していた。
従来の武将とは異なる新しい英傑像を提示した四十万部突破、
本屋大賞二位の戦国エンターテインメント小説!
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コメント 6

yan

のぼうの城は読んでみたい本です。
でも、未だ読んでいません。
三成贔屓のボクにとっては、なかなか読む踏ん切りがつかないのです。
by yan (2011-05-04 17:40) 

瀬木あおい

>yanさん

niceとコメントありがとうございます

三成贔屓にはキビシイ作品かもしれません。
好みの武将が無ければ、スピードもあり
キャラクターが個性的で面白いですよ(^^)。
by 瀬木あおい (2011-05-05 12:08) 

瀬木あおい

>xml_xslさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-05-05 12:10) 

瀬木あおい

>沙羅朋さん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-05-05 12:11) 

瀬木あおい

>まるこさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-05-05 12:11) 

瀬木あおい

>じゅん様

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-05-05 12:11) 

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