『チーム・バチスタの栄光』(海堂尊)【宝島社文庫】

しばらく積ん読状態だったのですが、ようやく読みました。
なんせ続編『ジェネラル・ルージュの凱旋』が発売されたし、映画化も決定。
スカパーで『チーム・バチスタの栄光』の放送もあったから(^_^;)。

作者の海堂さんは現役医師だけあり、病院内の描写は見事。
なんだか病院長室や手術室に居る気分になって読みました。

正直、最初は面白いとは言いにくく、白鳥が出てきた時は
「あんた、いい加減にしろよ」って感じでした。
なんせロジカル・モンスターって渾名が付くほどの強力キャラ。
なぜか毎食うどんでしたけど…キツネうどん、天ぷらうどん、力うどん
毎回バリエーションは違いましたが。
(病院の食堂にある20種近いうどんメニュー全制覇を目指してました)
田口先生は頼りなげと言うか…高階病院長や桐生先生と
比較してしまうから頼りなげと見えたのかもですが。
でも、身近に居そうなキャラも沢山登場してきて、
後半に行くにつれてキャラクターが独り歩きを開始。
大抵、面白い作品のキャラは頭の中で勝手に動き
しまいには勝手に頭の中で上演会を始めます。

中身については細かく触れませんが、読み終わる頃には
田口先生と白鳥さんコンビのファンになってました。
病院長が居る間は、二人の腐れ縁は続きそう。
まだまだ色々と難問を解決してくれるんでしょうね。
曲者ですが、高階病院長もキュートなキャラなんですよ。


しかし、見事な手技でバチスタ手術をこなす桐生先生、
常に冷静でカリスマドクター…ステキです～。


【あらすじ】
東城大学医学部付属病院の“チーム・バチスタ”は心臓移植の
代替手術であるバチスタ手術専門の天才外科チーム。
ところが原因不明の連続術中死が発生。
高階病院長は、万年講師で不定愁訴外来の田口医師に内部調査を依頼。
連続術中死の原因を探るため、スタッフに聞き取りを行なっていた万年講師の田口。
行き詰まりかけた調査は、高階病院長の差配でやってきた
厚生労働省の変人役人・白鳥により、思わぬ展開をみせる。
とんでもない行動で現場をかき回す白鳥だったが、
人々の見えなかった一面が次第に明らかになり始め……。

医療小説の新たな可能性を切り開いた傑作。
第４回「このミステリーがすごい！」大賞受賞の
メディカルエンターテイメント。

タグ：海堂尊 チーム・バチスタの栄光

コメント 4

私は周りの人にもお薦めしまくっています（笑）
『ジェネラル～』も面白かったですよ！！
小説は『ナイチンゲール～』と同時進行ですのでぜひ次はチャレンジしてみてください（＾＾）

私はこれ以来、海堂作品にハマっていまして・・・
何冊か読みましたが、既刊分はまだ全部読んでいません・・・
『ジェネラル～』映画版はどうなんでしょうか・・一応見に行く予定です。

by みゆみゆ (2009-01-31 20:41) 

こんばんわ。
ドラマは観ましたよ。
小説もかなり気になってます。

by little_snow (2009-01-31 23:24) 

>みゆみゆさん

コメントありがとう＾＾

『ナイチンゲール～』『ジェネラル・ルージュ～』『螺鈿迷宮』は
文庫で購入したので、舞台予習用が読み終わったら
挑戦してみたいと思います。
徐々にハマっていっちゃいそうですね～（笑）。
by 瀬木あおい (2009-02-01 14:50) 

>little_snowさん

コメントありがとう

映画やドラマは話題にはなってましたが
全く観ていないんですよ。
映画は先日スカパーで放送していたので録画しました。
小説は白鳥の強烈キャラが凄くて
最初はチョットだったんですが、終わるころにはファンになってました。
桐生先生がステキなので、小説も読んでみてくださ～い。
by 瀬木あおい (2009-02-01 14:54)