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「エンジェル エンジェル エンジェル」(梨木香歩)【新潮文庫 な-37-5】 [読書日記]

【あらすじ】(文庫本の裏表紙から抜粋)
コウコは、寝たきりに近いおばあちゃんの深夜のトイレ当番を
引き受けることで熱帯魚を飼うのを許された。
夜、水槽のある部屋で、おばあちゃんは不思議な反応を見せ、
少女のような表情でコウコと話をするようになる。
ある日、熱帯魚の水槽を見守る二人が目にしたものは…
なぜ、こんなむごいことに。
コウコの嘆きが、おばあちゃんの胸奥に眠る少女時代の切ない記憶を呼び起こす。

読み始めたら途中で止められず、結局は二時間くらいで読破でした。


コウコとおばあちゃんの今の暮らしの話と
おばあちゃんの若かりし頃の話が交互に登場します。
文体が変えられているので、時代が違うことは一目瞭然。

コウコの飼い始めた熱帯魚のおかげで、トイレタイムの時に色々と話した二人。
しかし、モーターが、まるでおばあちゃんの心臓に繋がるように
熱帯魚が亡くなって数日後おばあちゃんは息を引き取ります。
決して本人はコウコに過去の話はしなかったけれど
おばあちゃんは過去に後悔するような事があって
熱帯魚に自分を重ねて見ていたのかもしれません。

ラストシーン、好き好きがあると思いますが
おばあちゃん…気づいてなかったんだなぁと思うような事があります。
ちょっと淋しい気持ちにもなるんですが、コウコが気づいたし良いかなぁ
と言う気持ちにもなりました。
やさしさを考える一編かもしれませんね。

気になる方、一度読んでみてくださいね~。
タグ:梨木香歩
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