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「あおば鰹 料理人季蔵捕物控」(和田はつ子)【時代小説文庫 わ-1-4】 [読書日記]

今回も4話ものです。


【あらすじ】(裏表紙より転載)
初鰹で賑わっている日本橋・塩梅屋に、頭巾を被った上品な老爺がやってきた。
先代に“医者殺し”(鰹のあら炊き)を食べさせてもらったと言う。
常連さんとも顔馴染みになったある日、老爺が首を絞められて殺された。
犯人は捕まつたが、どうやら裏で糸をひいている者がいるらしい。
季蔵は、先代から継いだ裏稼業“隠れ者”としての
務めを果たそうとするが…。( あおば鰹 )
義理と人情の捕物帖 シリーズ第三弾、ますます絶好調。


第一話では春で「薩摩揚げ」と「さくら鯛」

“夢さくら”と言う店の振袖天麩羅(薩摩揚げ)
主人が足を痛め、看板娘二人が切り盛りしていましたが
厨房から火が出て亡くなってしまいます。
火事は仕組まれたもののようですが、
下手人らしき女が後日遺体で見つかります。

ちなみに「さくら鯛」は、薩摩の伝統料理らしいです。


第二話は初夏で鰹。
遺体で上がった女の身元は分からないものの
“夢さくら”の主人を狙った火災だったのでは?と烏谷は予想。
烏谷が所望した鰹のアラ炊きが、医者殺しと呼ばれています。
元々は、「医者いらず」だったそうですが
いつのまにか「医者殺し」に(笑)。

塩梅屋で医者殺しを所望した、長崎屋の主人が遺体で見つかり、
その後に長崎屋の番頭が下手人として捕まります。

第三話は、秋で「ボーロ」と「かりんとう」
二話にも登場していた噺家の二つ目は、長崎屋の息子の五平。
主人と番頭を亡くし、噺家を辞めて長崎屋を継ぐことに。
長崎屋の先代が尼寺に届けていたボーロを
季蔵やおき玖の手を借りて造り届けることに。
“夢さくら”から「かりんとう」の代わりにと
亡き娘の着物が届けられた後に尼寺の庵主が亡くなり
その後に届いた「かりんとう」で尼が亡くなります。
この尼は、長崎屋の五平が子供の頃に一緒に手習をしたお染め。
しかし…この尼達が亡くなった件には裏がありそうです。

第四話は冬で「こおり豆腐」と「黒飴」。
「かりんとう」や「熟柿」も再登場。
ここで、一連の事件の犯人がわかり、季蔵が犯人を成敗。
ラストはアッサリですが、尼寺は五平が面倒を見ることで解決です。


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コメント 3

瀬木あおい

>xml_xslさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2010-07-15 19:44) 

瀬木あおい

>まるこさん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2010-07-15 19:44) 

瀬木あおい

>沙羅朋さん

niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2010-07-16 16:25) 

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