「名探偵の呪縛」(東野圭吾)【講談社文庫 ひ 17-14】 [読書日記]
前にに読んだ『名探偵の掟』と同じ探偵が登場します。
名探偵の掟を読んだ時の記事はコチラ
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- 価格: 600 円
【あらすじ】(裏表紙より転載)
図書館を訪れた「私」は、いつの間にか
別世界に迷い込み、探偵天下一になっていた。
次々起こる怪事件。
だが何かがおかしい。
じつはそけは、「本格推理」と言う概念の存在しない街だったのだ。
この街を作った者の正体は?
そして街にかけられた呪いとは何なのか。
『名探偵の掟』の主人公が長編で再登場。
序章では確かに主人公は小説家の「私」です。
しかし、図書館で迷子になって、チラリと見えた人を追って
ミドリと言う女性に出会ったとき・・・主人公は名探偵の天下一へ変化し始める。
ミドリは市長の娘で、天下一への依頼者が市長。
ミイラの足元から盗掘されたものを探すのが使命なのだけど
「私」の記憶を残しながらも天下一としての記憶もあって
盗掘品を捜している間に事件に巻き込まれて・・・と
ミステリにはよくあるパターンの話ではあるのだけど
小説家であるはずの「私」が、天下一として謎解き。
終章で天下一から「私」へと無事に戻る
事件の解決はしているんだけど、スッキリしないのは「名探偵の掟」の時と一緒。
長編になってる分、謎解きシーンがコチラの方が多いかもしれません。
===ココから完全ネタばれしますので、本を読まれる方はUターンしてください===
この町、「私」が書いた本の世界で、中に住んでいたのも「私」が書いた人々。
天下一が探していた盗掘品は「私」が書いた本格推理小説の作品であって
物語に登場するミイラは名探偵・天下一大五郎その人。
「名探偵の掟」で”探偵なんていらない”というセリフが最後の方に書かれていて
それにより天下一がミイラになってしまったようなんですね。
どっちから読んでも話は通じますが、二冊が微妙に繋がっています。
東野圭吾作品は、暗めの作品が多い中で
なんだかユーモラスな作品にしあがっています。
いまどきシャーロックホームズみたいな格好の探偵なんて有り得ないけど
天下一は有り得ない恰好で色々な事件を解決するんです。
今回の作品は天下一と言いながら、完璧になりすましですけどね~。
気になったかた、本屋でチェックしてみてくださいね。
本も ほんと好きなんですね^^
by ろーるけーき (2011-05-18 16:11)
>xml_xslさん
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-05-18 22:58)
>まるこさん
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-05-18 22:58)
>コースケさん
niceありがとうございます
by 瀬木あおい (2011-05-18 22:59)
>ろーるけーき様
niceとコメントありがとうございます
活字中毒ではありませんし、波もありますが
本を読むのは好きです。
なんせ好きなキャスティングに出来る楽しみがありますから。
by 瀬木あおい (2011-05-18 23:03)