五月歌舞伎公演＠平成中村座：あおいの感激日記：SSブログ

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五月歌舞伎公演＠平成中村座　[歌舞伎] [編集]

本日、浅草の掘っ立て小屋(なんて言ったら怒られるか)へ。

隅田公園内、待乳山聖天様の道路を挟んだ向かい側に作られた
昔ながらの芝居小屋。
７ヶ月のロングラン公演も今月がいよいよファイナル。

今回のロングラン公演中の観劇は計画していなかったのですが、
今月は染五郎丈が昼に出演される事になり(夜は演舞場)
今月は中村座と言うことになりました。
天気雨が降る少し不安定な天気の中でしたが、
たまに行くと芝居小屋も良いなぁと思いますね(^.^)。

【配役】（敬称略）

一、本朝廿四考
　　　　十種香
　　　　　　八重垣姫／七之助
　　　　　　腰元濡衣／勘九郎
　　　　　　原小文治／亀蔵
　　　　　　白須賀六郎／橘太郎
　　　　　　長尾謙信／彌十郎
　　　　　　武田勝頼／扇雀　　　
　
二、弥生の花浅草祭
　　　　神功皇后と武内宿禰
　　　　三社祭
　　　　通人・野暮大尽
　　　　石橋
　　　　　　武内宿禰・悪玉・国侍・獅子の精／染五郎
　　　　　　神功皇后・善玉・通人・獅子の精／勘九郎

三、神明恵和合取組
　　　　め組の喧嘩
　　　　　　め組辰五郎／勘三郎
　　　　　　辰五郎女房お仲／扇雀
　　　　　　四ツ車大八／橋之助
　　　　　　露月町亀右衛門／錦之助
　　　　　　柴井町藤松／勘九郎
　　　　　　おもちゃの文次／萬太郎
　　　　　　島崎抱おさき・中門前の専坊／新悟
　　　　　　ととまじりの栄次／虎之助
　　　　　　喜三郎女房おいの／歌女之丞
　　　　　　宇田川町長次郎／男女蔵
　　　　　　九竜山浪右衛門／亀蔵
　　　　　　尾花屋女房おくら／萬次郎
　　　　　　江戸座喜太郎／彦三郎
　　　　　　焚出し喜三郎／梅玉

今回のロングランは、中村座を見る予定は無かったのですが
染五郎丈が昼の部に出演と聞き、急遽チケットを取ってしまいました。
染五郎丈、五月は夜の部で演舞場に出演中なんです。
昼は浅草、夜は東銀座・・・これを一ヶ月とは忙しすぎでしょ。

『十種香』は、色々な方で拝見しましたが、こんな若い兄弟の十種香は初。
しかし、勘九郎丈が少しづつ勘三郎丈に似てきました（笑）。
なかなか落ち着いた濡衣でしたが、七之助丈の八重垣姫が可愛い。
難役の御姫様の一人なんですが・・・私はアレで良いと思いますよ。
年を重ねると更に厚みが増すんでしょうけど。

『弥生の花浅草祭』は、山車人形が踊りだしちゃうと言う趣向の舞踊。
悪玉・善玉なんて「前見えてます？」って言う衣装ですからねぇ。
それでもぶつかることも無く踊っちゃうんだからプロって凄い。
四役の早変わりで踊りを繋いで行くんですが、勘九郎丈の通人には笑いました。
あまりにハマりすぎてるんですもん（怒られちゃうか）。
最後の獅子の精は、おやこで何度も連獅子で踊ってるからと思ってたけど
染五郎丈の方が首が強いのか、毛振りは染五郎丈の方が綺麗でしたね。
あれ・・・振るのかなり難しいんですよねぇ。

『め組の喧嘩』
意外にも、勘三郎丈の辰五郎が初役。
初役とは思えないカッコイイ辰五郎が舞台に居ました。
この作品、最後の鳶と相撲取りの闘いが面白いんですが
特に中村座だからの演出がある訳では無いのだけど
まぁ・・・見事と言うのから爆笑しちゃうのまで色々見せて貰いました。
しかし、いつ見ても人数の多い作品ですよねぇ。

染五郎丈に吸い寄せられるように観に行ってきましたが
行って良かったとは思っています。

中村座のスタッフの方は凄く教育が行き届いて居ました。
帰る時に外は雨模様に変わっていました。
まぁ、降りそうな天気ではあって折り畳み傘は持っていましたが
出入り口の少し手前の段階で「現在、雨が降っています」との
スタッフの方アナウンスしていました。
あれは傘の準備をするのにとても有難い行動だと思いますね。
それに簡易の芝居小屋ですが、出口を出て少しの間に
トタンで屋根が作られているのですぐに傘が出せなくても
塗れる事も無いし、後ろの方に迷惑にもなりにくい。
小屋の作り方も考えられていて良いなぁと思いました。

ちょっと料金が高めなので、安月給だと毎月は無理でしたけどね。