シネマ歌舞伎「春興鏡獅子」：あおいの感激日記：SSブログ

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シネマ歌舞伎「春興鏡獅子」　[映画] [編集]

今月の月イチ歌舞伎は「春興鏡獅子」
あの１８代目の姿が、スクリーンで観られる。

と言うことで、今月も行ってきました。

春興鏡獅子と言えば、６代目尾上菊五郎の当たり役。
６代目の鏡獅子は絶品だったと言います。
国立劇場の大劇場へ行くと、ロビーに鏡獅子像が飾られてます。
木製ですが綺麗な色彩で迫力ありますよ。
平櫛田中（ひらくしでんちゅう）作だったかと思います。

６代目尾上菊五郎は１８代目の祖父。
そして、父である１７代目中村勘三郎に伝承され
それは１８代目へとつながる。
親子３代で当たり役とした鏡獅子。

今回の映像は、先代歌舞伎座のさよなら公演のもの。
これが、勘三郎さんが踊られた最後の鏡獅子。
本来であれば、新しい歌舞伎座でも観せて頂きたかった。
代わりに息子さんたちが踊ってくださいましたけど・・・まだまだ。
勘三郎さんは、華のある役者さんだったもの。

小姓弥生は可愛らしく、後半の獅子は勇ましく。
色っぽすぎてもダメで、若すぎてもダメで
オバサンになっちゃいけないし。
この弥生って役は難しいんだろうなぁ。
海老蔵君の弥生は綺麗なんだけど、勘三郎さんとは違ったし。
見る側の好みもあるんだろうけど、私は勘三郎さんの方が好きだな。
あの最後に獅子頭に連れて行かれちゃうしーんなんて
役者ごとに少しづつ違うのだけど、
ほんとに連れていかれちゃった感じがするんですよね。

毎回、この作品を観るたびに気になってるのが後見。
途中で差し金に付けた蝶を２羽操ってるんですが
あれって・・・左右で微妙に違う動きするんですけど
視線がどちらの蝶でも無い気がするんです。
どうやって右手と左手コントロールしてるんでしょうねぇ。

今回のシネマ歌舞伎は、作品の前に鏡獅子について
６代目や１７代目の映像が入っていたり
勘三郎さんの在りし日の映像や肉声が入っています。
三津五郎さんと共演した「髪結新三」の映像が入っていて
これ・・・シネマ歌舞伎にしてくれないかなぁって思ってました。
あの勘三郎さん、ワルだけど色っぽくていいんだよねぇ。

暑かったし、珍しくドリンク買って劇場内へ。
この間から気になっていた、柚子のフレーバーソーダ。
さっぱりしてて美味しかったけど、柚子っぽくない＾＾；
で、中に入ったら・・・今回もジジババに囲まれちゃってた訳ですよ。
平日だから、ほとんどジジババばかりで、途中で寝るし、しゃべるし（笑）。
もう、ここは老人ホームか？って感じだったさ。

来月は、勘三郎さんと宮藤官九郎さんがコラボした
「大江戸リビングデッド」を上映予定だそうですよ。
歌舞伎慣れしてない方にも、これはコメディタッチだし
とっつきやすいと思います。
なんせ、ゾンビの人材派遣ですから。
鏡獅子は・・・って方にもおすすめです（＾＾）。

【あらすじ】
江戸城の大広間。小姓の弥生がお鏡曳きの余興として舞を披露することとなった。
秘蔵の獅子頭が祭壇に祀られ、家老らは今や遅しと、弥生を待ち構えている。

姿を現した弥生は、恥ずかしさに一度は逃げ出すのだが、観念して舞を披露し始める。
手踊りに始まり、習い覚えた踊りを次々と披露していく。
やがて祭壇の獅
子頭を手にした弥生に、獅子の精が乗り移り、獅子の狂いを見せはじめる。

【配役】（敬称略）
小姓弥生、後に獅子の精：中村勘三郎
胡蝶の精：片岡千之助
胡蝶の精：中村玉太郎
局　吉野：中村歌江
老女　飛鳥井：中村吉之丞
用人　関口十太夫：市川高麗蔵
家老　渋井五左衛門：大谷友右衛門