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六代目 中村勘九郎 誕生! [歌舞伎]

昨日(2日)、新橋演舞場で幕開けした二月大歌舞伎は
六代目中村勘九郎の襲名披露の公演になっています。

昼の部は『土蜘(つちぐも)』『河内山(こうちやま)』
夜の部では難役とも言われる『春興鏡獅子』に出演。

鏡獅子は、前半の娘から後半の獅子へと変化があります。
後半に獅子へと変化する舞踊作品は何作かありますが
その中でも特に難しいと言われる作品です。
踊りの名手である六代目菊五郎丈ですら
最後まで納得する事が無かったと言いますし
当代の勘三郎丈も鏡獅子は大変だと話しておられました。

かつて海老蔵丈の鏡獅子を拝見したときは
後半は良くても前半が弱く感じる部分もボチボチ。
どちらかと言えば勘三郎丈の鏡獅子の方が好みです。
やはり年齢を重ね、男女両方が演じられる役者の方が
メリハリが出るのかな?と思ってはいます。
今回は、夜の部を拝見できないこともあり
衛星劇場で放送される日を楽しみに待ちたいかな。

昨日の口上では感極まり涙する場面もあったようですが
勘太郎丈が憧れた勘九郎の名に恥じぬよう、
中村座を作りNY公演までやってのけてしまった5代目に追い付け追い越せ。
また、皆さんに愛される勘九郎になって貰いたい。
出来れば…7代目の勘九郎見たいんですけどね~。
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国立劇場開場45周年記念 初春歌舞伎公演@国立劇場 [歌舞伎]

国立劇場も開場45周年を迎え、現在記念公演の真っ最中。
この初春は、高麗屋さんを中心に華やかな演目が並びました。

一、通し狂言『三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)』

 和尚吉三:松本幸四郎
 お坊吉三:市川染五郎
 お嬢吉三:中村福助
 伝吉娘おとせ:市川高麗蔵
 八百屋九兵衛:市川寿猿
 土左衛門伝吉:松本錦吾
 木屋手代十三郎:大谷友右衛門

一、『奴凧廓春風(やっこだこさとのはるかぜ)』

 曽我十郎祐成:市川染五郎
 奴凧:市川染五郎
 猟人富士の仁太郎:市川染五郎
 大磯の虎:中村福助
 十郎の家来赤沢十内:市川高麗蔵
 番頭新造庵先:中村歌江
 新造小藤:大谷廣太郎
 新造小雪:大谷廣松
 舞鶴屋若い者新吉:松本錦一
 若い者:中村翫蔵
 舞鶴屋倅小伝三:松本金太郎
 舞鶴屋女房おひな:大谷友右衛門
 舞鶴屋朝蔵:松本幸四郎

実は、三人吉三を通しで拝見するのは初めて。
今までは序幕の『大川端庚申塚の場』しか拝見したことがなかったのですが
これだけ色々と人物が絡み合った話だったんですね~。

『奴凧廓春風』は、なんと82年ぶりの上演で
演奏した人も演じた人もほとんど無い状態。
今回の振付は、日舞の松本流家元の松本錦升として
市川染五郎丈が新たに振付をしています。
※最近、染五郎丈の復活狂言が続いています。

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相次ぐ訃報 [歌舞伎]

歌舞伎俳優で舞踊家の岩井半四郎丈が25日午前0時46分、
多臓器不全のため84年の生涯に幕を下ろされました。

同じ25日午後2時41分、歌舞伎俳優の六代目片岡芦燕丈が
急性心筋梗塞のため85年の生涯に幕を下ろされました。

またひとつ昭和の灯が消えたような気がして…淋しいですね。
心より御冥福をお祈り申し上げます。
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十二月歌舞伎公演@日生劇場 [歌舞伎]

今日は歌舞伎を観に日生劇場へ行ってきました。
何十年ぶりだろう…日生劇場での歌舞伎公演なんて。
その前に…歌舞伎公演が久々なんですけどね(笑)。
※実は、観始めた頃から新橋演舞場は明るすぎて苦手です。

品川で東海道線を降り、駅ナカのパン屋で昼御飯を購入し
品川から山手線で有楽町入りとなりました。
宝塚の開演が同じ頃のようで、駅前から人は多かったですね~。
宝塚劇場前を通らないと日生劇場には行けないし…人は多いし(^_^;)。

今回は七世松本幸四郎襲名百年目に因んだ公演で
曾孫にあたる染五郎丈、松緑丈、海老蔵丈を中心。

【演目と配役】
一、碁盤忠信 二幕三場
 佐藤四郎兵衛忠信 染五郎
 静御前 春猿
 源九郎判官義経 亀三郎
 忠信女房小車の霊 高麗蔵
 小柴入道浄雲 錦吾
 塩梅よしのお勘実は呉羽の内侍 笑三郎
 番場の忠太 猿弥
 横川禅司覚範 海老蔵

二、新古演劇十種の内 茨木
 伯母真柴実は茨木童子 松緑
 家臣宇源太 亀寿
 太刀持音若 梅丸
 士卒運藤 高麗蔵
 士卒軍藤 市蔵
 士卒仙藤 亀三郎
 渡辺源次綱 海老蔵

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【録画】『御所桜堀河夜打 弁慶上使』 [歌舞伎]

衛星劇場で放送されたもので、役者名は当時のままです。

いつもは観劇時にイヤホンガイドがお友達なので
解説無しで古い作品を観ると、たまに何を言ってるか分からない時が…(笑)。
どれだけガイドに頼っていたかが分かりますね~。

【あらすじ】(中尾歌舞伎のサイトより転載あり)
侍従(じじゅう)夫婦が守護するのは源義経の妻で出産間近い卿の君(きょうのきみ)。
父は平時忠(たいらのときさだ)いわば源氏とは敵味方である。
源頼朝は卿の君の首を斬れと命じ、その使者に武蔵坊弁慶が立った。
侍従夫婦は、裁縫師・おわさの娘で奉公している
腰元・しのぶを身替わりに立ててくれと頼む。
が、おわさは、娘路書写山(しょざん)の稚児と契って
しのぶを生んだいきさつを語り、その頼みを断る。
その話のさなかにしのぶが斬られる。
弁慶である。
怒るおわさにその稚児こそ自分であったと証拠の片袖を見せる。
弁慶の悲しい述懐(じゅっかい)。
身替わりを本物の卿の君と見せるために侍従太郎も切腹する。
弁慶は二つの首を抱えて出て行く。

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【録画】シネマ歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』 [歌舞伎]

観劇もレッスンもなかった土曜日は録り溜めていたものを消化。
今週は長いこと録画したまま観損ねていた『大江戸りびんぐでっど』。
何カ月DVDの中で寝てたかのなぁ(笑)。
※まだまだ眠ったままの歌舞伎作品あるんで、
 観劇が減ってきてるので溜まったものを消化しようとは思ってます。

この『大江戸りびんぐでっと』は宮藤官九郎さんが作・演出を担当した作品。
野田秀樹さん、串田和美さん、渡辺えりさんと現代劇の方が
歌舞伎の演出や新作を上演したりしてますが
今作は…通常の歌舞伎じゃなく俳優祭の作品のように感じました(笑)。
本公演ですから、あそこまで笑いは取ってませんけどね。

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中村芝翫丈が逝去されました [歌舞伎]

10日午前0時50分、順天堂大学付属順天堂医院で
中村芝翫丈が83年の人生に幕を下ろされました。

中村児太郎として5歳で初舞台、福助を襲名したのが1941年。
1967年に芝翫を襲名後は44年間女形一筋。
1996年に人間国宝、2006年に文化功労者に。
今年9月、演舞場に初日だけ出演したのが最後の舞台になりました。
チョット体調を崩した程度だと思っていたのですが
雀右衛門丈より先に旅立たれてしまいましたね。

芝翫丈の藤娘やお三輪は年を重ねても可愛らしく
80歳を過ぎたとは思えないほどでした。
もう観られないかと思うと残念でなりません。
当代福助丈には、父を超える女形になって貰いたいです。

御冥福をお祈りいたします。
今年は、なんだか訃報が多い1年です。
タグ:中村芝翫
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歌舞伎チャンネルが… [歌舞伎]

歌舞伎が一日中観られると言う理由だけで
スカパーを導入し歌舞伎チャンネルを契約して10年。

数年前に利用料が上がり、それでも契約を継続してきましたが
とうとう3月で放送終了する事になってしまいました。
とりあえず、歌舞伎番組は衛星劇場で1日に2時間ほど
放送して頂けるようなので観ることは出来ますが
一日中楽しむ事が出来なくなっちゃうのは少し淋しいです。

現在、クラシカジャパンと歌舞伎チャンネル衛星劇場を契約中ですが
また契約チャンネルの見直しをしないといけないですね~。
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壽初春大歌舞伎@新橋演舞場 [歌舞伎]

観劇初めは新橋演舞場の壽初春大歌舞伎です。

余り新橋演舞場には足が向かないせいもあるのか
歌舞伎座が休館になり新橋演舞場へ場所が移ってから
生で歌舞伎を観ることが極端に減りました(笑)。
で、1年ぶりの演舞場なんですが…やはり落ち着かない。
今日は左側にマナーがイマイチな方が多く
舞台を観ると視界に入ってしまうのも落ち着かない一因。


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中村富十郎丈逝去 [歌舞伎]

お正月明けに訃報が届きました。
中村富十郎丈が81歳で逝去されました。
まだまだ観たい演目は沢山あったのに残念です。

御冥福をお祈りいたします。
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